第16話

#15
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2026/03/20 16:14 更新









彼女がここアポロに来るときは、心が弾んだ






彼女は相変わらず美味しいと評判のあるものから、






彼女の行きつけの店のものをテイクアウトして持ってきてくれた





関係に名前をつけてから、彼女の笑顔が増えて、眩しく感じた





あなた
今日は和菓子です、生どら焼きなんかはどうでしょう




今日はお茶目にニシシと笑いながら他県の老舗の和菓子店の袋を揺らした





安室透
ありがとうございます、あれ、これって福島で有名な和菓子店じゃないですか
あなた
よく気づきましたね、さすが探偵…




俺が探偵業をしていることを教えてから、やたらこのネタを煎じている







あなた
一昨日いきなり出張を頼まれて、今日の朝の新幹線で帰ってきたんです
安室透
え…今日会社行ったんですか?
あなた
行きましたよ、今日も残業確定です




アハハ…なんて笑う彼女に行くな、なんて無責任なことは言えなくて、






僕は砂糖とミルクですっかり白色になったコーヒーを出してあげることしかできなかった







おいしいですねって有名どころのどら焼きを齧りながら、






辛い日々を送っているにも関わらず、






演技ではない本物の笑顔を向けてくれる彼女をすごいなと思いながら






自分の不甲斐なさに後ろめたくなった







俺だって、最初は彼女に聞かずとも、






彼女のそばにいれば情報がこぼれ落ちないかと






それを狙って彼女に告白したのだ。なのに…







こんなにも強くて、華のある彼女に惚れていた







なんとも失礼極まりない自分が嫌になる












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