…来てしまった。
第一部隊の基地。
とりあえず名刺見せて中に入ったけど…。
広すぎてよくわからない。
地図はあるけど地図読めないし…。
たしか隊長室に行けば良いんだっけ。
私は入口の壁にもたれかかる
ああ、そんなことも知らなかったんだ。
都合の良いときだけ父親ぶって。
お父さんって、こんなに目付き鋭かったっけ。
会わなくなってから随分と変わっている。
穏やかだった顔も声も、
ざ・防衛隊の要みたいな顔と、低くて誰もが逆らえないような声。
無理に昔みたいに接そうとしているのがよくわかるかたことの話し方。
きっと後ろから手を掴もうと出した手を、彼は憎んでいる。きっと過去私の大切なものを取り上げたことを。後悔している。
そんなこと、わかってる。
お父さんのやることなんてなんでも手に取るように分かる。
なのに、 なのに…
ああ、なんでここで会っちゃったんだろう。
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いや、切り替えないとっ!
かれこれ3時間。
ついに隊長室を発見しました。
てことで疲れました。
コンコン
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これがまさか、
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ハートとコメントあいしてるっ!
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。