鏡の前に立ち、自分の身体を見てみる
明らかに女性の体つきだ
それに……
「俺のモノが、」
男性器が無くなり、代わりに女性器があった
胸もそこら辺の女子よりでかいんじゃないだろうか
俺、女だったらこんなんなんだ
と、少し面白くなった
「なにやってんの樹」
「え、あ、なんか違和感凄くてさ」
「胸でかいね、後で顔埋めさせて」
「めっちゃキモい」
実は1年くらい前から付き合ってる俺と慎太郎
あ、勿論純愛だよ?セフレとかそんなんじゃないから
「ねぇたろー、俺の横立ってみて」
「ここ?」
そう言って慎太郎が俺の隣に立つ
「あれ、樹身長もちっちゃくなってんじゃん」
慎太郎と並ぶまで気づいてなかったけど
やはり身長が縮んでいる
俺は下着と私服に着替えて鏡の前にもう一度立ってみた
ウエストはゆるゆるだし、長袖シャツの袖も余っている
「かわいーじゃん、てかエロい」
「胸ばっか見んな変態
やっぱ俺みたいな男より女の子が好きなんだー」
「ごめんごめんそーじゃないってば」
いつの間にか服を着、歯磨きをしている慎太郎が
語弊を解こうと俺に抱きついて謝ってくる
「たろー、くるし、」
「華奢な身体してるのね貴方」
「抱き潰されそう」
「え?(笑)」
「あそっちじゃなくて!抱くってその、ハグの方の……!」
「分かってるって
必死な樹もかわいーね」
「もぅ……」
今日は大変な1日になりそうだ












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!