これからCryingのコンセプトフォト撮影
みんな泣くらしい … ㅎ
どういう質問 … ?
聞いたことないんだけど
目薬って ㅎㅎ
そんな会話をしながら撮影場所に移動して行った
・
え、そんな進め方あるの?ㅎ
ソンホヤは一度上を向いて何かを思い出したようにカメラに目線を戻した
辛いことなんて数え切れないほどあるんだろうな …
ソンホヤの目から1粒涙がこぼれた
すごく綺麗 …
吸い込まれてしまいそうな目だった
モニターに釘付けでソンホヤの顔を見ていたから
撮影が終わったことに気づかなかった
仕事放棄しないで
ソンホヤは少し屈んでくれた
ありがたい
涙袋の上をそっと拭く
そう言いながら微笑んで頭を撫でる
ちょっとドキッとしたわたしを返してよ
撫でくりまわすって … なにそれ
話逸らしたな …
ウナギの撮影は順調に進んでる
そう思った
さっきから口角辺りがプルプルと震えてるように見える
大丈夫かな
緊張 … ?
違うと思うんだけどな 、
メイクさん達に囲まれてるウナガ
少し話しかけるくらいは大丈夫だよね 、
メイクさんたちの邪魔にならない程度まで近づいて話しかける
わたしが気にかけれることとすればこれくらい
たまに悔しくなる
顔色も悪くないし焦点も合ってるからきっと大丈夫なんだと思う
もうちょっと様子見るか
そう思ってモニター前に戻ろうとした時
袖を引っ張られた
俯いてるウナガ
ゆっくり首を振る
どうしたんだろう
こういう時に考えてることが分かったらいいのに
そんなことを考えていたら
あたふたと落ち着かない両手を掴まれ、そのまま引っ張られた
そしてすぐにウナガの胸の中に収まってしまった
鼻をすする音が聞こえた
ウナガ泣いてるの ?
わたしは必死にウナガの背中をさすった
演技してたら本当に泣いちゃうなんて …
周りにいるスタッフさん達も微笑みながら見守っている
ウナギの顔を見たら目の周りが涙でびしょびしょになってた
落ち着くまでちょっと時間かかるかな ㅎ
わたしたちは引き裂かれた ((
・
その後は順調に撮影が進んだ
強いて言えばドンミナが全然泣けなくてキャンプファイヤーしたくらいかな
なんだろう …
まさか何か紛失したとかかな !?
なにかを差し出したプロデューサーさん
わたしがちょうどウナガの涙を拭っているところだった
この時代に現像がこんなにも早いなんて
そう言って手に持っているのはインスタントカメラ
撮ったその場ですぐプリントされる優れもの
一生大切にする
そう思いながらスマホカバーに挟んだ
ウナガにもみんなにも秘密 ㅎ



















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。