« 泡雲 あなた side前髪を切りすぎてから数週間後の放課後 。
私は今、伊波くんに呼び出されて
誰もいない空き教室に来ています 。
そうして私がまだ誰にも言ってなかった
前髪を伸ばし続けてた理由を伊波くんに
話し始めた 。
───
それは私が小学生二年生になった時の話 。
まだ前髪は目より上で視界が
明るかった 。
当時の普段通り過ごしていたある日
とある男の子に言われた言葉が頭に響いた 。
仲がいいと思っていた男の子に急に
言われた " 嫌い " だったから、
当時の私は酷く傷ついた 。
今はもう前髪が無いことに慣れたし
私の目が嫌いとか言う人もいないし
特に何も思ってないけど 。
小二の私はそれが嫌で、トラウマで、
人に目を見せることが怖くなって
前髪を長くすることにした 。
───
伊波くんが喋ろうとしたのを遮って
元気な男子たちの声が聞こえると同時に
空き教室に7人の男子が入ってきた 。














編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。