いつも通り屋上に続く階段で
ゲームをしていた 。
片手でおでこに手を当てて
短い前髪と目を隠す 。
小柳が普段褒めてくることがないからなのか
ただ単に私の情緒が不安定なだけなのか
わからないけど涙が出てきた 。
穏やかな笑みを浮かべて軽くあしらう
小柳に釣られて私も笑顔を浮かべた 。
───
« 小柳 ロウ side今日もあなたとゲームをする予定だったけど
ふつーに遅いから教室に来てみた 。
そしたら目に入るのはあなたの頭に手を
のせるウェンとぽかんとしているあなたの姿 。
その光景に心がムズムズして
思い切って扉を開けた 。
わざとらしく、ウェンに煽りをいれるように
言葉にすればあなたは俺の手を引いて
一緒に教室を出た 。
こうなるとは思わなかったけどラッキー 。
いやらし〜なんて呟いてるウェンに
嘲るような笑みを向けた 。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!