第37話

さじゅななななー
1,155
2024/10/27 08:49 更新














































キヨ母
よし、これでおっけー!
あなた
わあ!ありがとうございますー!!


 きゅッと、帯を結ばれ


 鏡越しに映っているキヨのお母さんにお礼を言う





















  今日は 夏の大イベント 花火大会









 一人で着るのは難しいため、浴衣の着付けをキヨのお母さんにしてもらった












キヨ母
あなたの下の名前ちゃん似合ってるわ〜!

キヨ母
ほんっと、うちの息子はどこにいったのかしら
キヨ母
せっかくあなたの下の名前ちゃんの着物見れたのに
あなた
コンビニ行ってくるって言ってましたよ
キヨ母
そお?
キヨ母
出ていってから時間かかりすぎじゃない?
あなた
きっと散歩でもしてるんですよ













 ピーンポーン






キヨ母
あ、帰ってきた?
あなた






 インターホンが鳴り、キヨのお母さんが外の様子を見に行く
























 鏡で自分の姿を見詰める



















 赤色の着物 。 













 どうしよう、派手すぎたかな?


 なんて、急に謎の緊張がはしって、そわそわする

















 


キヨ母
あ、あなたの下の名前ちゃんの幼馴染くんかしら?
あなた
うっしー?
あなた
ほんとだ、うっしーだ









 うっしーの姿を見た瞬間、変な緊張がとけ、ほっとする


















 なんだ、キヨじゃなかった


















 





キヨ母
ほら、楽しんでおいで!
あなた
ありがとうございます!いってきます!!





















牛沢
お、きた
あなた
おまたせ
あなた
迎えにきてくれてありがと











 ドアの先に居たうっしーは、約束通り着物を着ていた
















 去年も着物姿を見てるはずなのに、なんだか大人っぽく見えたのは気のせいだろうか






























 変な感じがして、なんか身体がかゆい















あなた
うっしー着物似合うね
牛沢
どーも
牛沢
あなたの下の名前も似合ってるよ
あなた
ほんと?







 見せつけるようにその場でくるりと回ってみる








牛沢
うん、可愛い
あなた
…ありがと




















 最近うっしーが変だ

 いや最近というよりちょっと前から















 









 



 サラッとそういうこと言うようになったというか、


















あなた
牛沢
なんだよ、そんな眉間寄せて
あなた
別に?
牛沢
なに、沢尻エ〇カ?
あなた
ほら行こ
牛沢
おー


























































〜〜〜〜〜









牛沢
あなた










 ___ッパン






牛沢
ッし、
あなた
当たった!!!!!!






 見事に命中。


 こてん、とお菓子が倒れる。













 花火が打ち上がる前に屋台を楽しんでいて、今は射的














屋台のおじちゃん
鉄砲の扱い、兄ちゃんうまいなぁー!
牛沢
いつも使ってますから
あなた
犯罪だよ
屋台のおじちゃん
ハハ、面白いな兄ちゃん
屋台のおじちゃん
ほら、景品どうぞ
牛沢
あざっす
あなた
すご〜〜!私もやりたい!
屋台のおじちゃん
お、姉ちゃんの狙いは?
あなた
んーーーー、
あなた
うっしー欲しいものとかある?
牛沢
俺?
牛沢
んあー、あのド派手なアヒル
あなた
よし、任せろ
屋台のおじちゃん
姉ちゃん頼もしいな











 屋台のおじちゃんから鉄砲を受け取る










 








あなた
牛沢






 ___ッパン








あなた
牛沢
ッぶは(笑)








屋台のおじちゃん
おお!アヒルの隣のやつに当たったね!おめでとう!
あなた
狙いと違う
あなた
…なんだこの猫






 屋台のおじちゃんからもらったのは、なんか変な顔をした猫の指人形だった









牛沢
はらいてぇ笑笑笑笑
あなた
ちょっと笑わないでよ
牛沢
弾斜めに飛んでた笑笑
あなた
ちゃんとまっすぐ狙ったのに
牛沢
へたっぴ
あなた
うるさーい























































あなた
おいし〜!!
牛沢
屋台のポテトってうめぇよな





 うっしーが持ってくれているポテトの袋からひょいひょいとポテトをつまむ































 まじ屋台のポテトうまい 。塩加減最高





 某マク◯ナルド店の2番目にうまい












 
あなた
人多いね
牛沢
去年よりも増えてんな
あなた
たしかに
あなた
迷子にならないでね
牛沢
迷子になったことあんのあなたの下の名前だろ
あなた
なんのことだろ
牛沢
とぼけんなって
あなた
まあでも、迷子になってもうっしーが見つけてくれるんでしょ?







 にまッと笑って自信満々にそう言う














 
 


牛沢
牛沢
当たり前だわ
牛沢
どこでも見つけてやるよ











 少し間を空けて答えたうっしーに

 ぽんぽんッと頭を撫でられる










牛沢
もうそろ花火打ち上がる時間になりそーだな
あなた
もうそんな時間?はやいね
あなた
見やすい場所あるかな
牛沢
探してみるか
あなた
うん




👩
ねぇーキヨ!あれ食べたーい♡






あなた




 え?























 『 キヨ 』


 その単語が聞こえて つい反応する






















 自然と目がキョロキョロ動き、確かに声がした方に目をやる



















あなた
…え
牛沢
?どうした?










 目の前の光景に目を見開く












 












 居るはずのないキヨと腕を絡めている着物をきた女の子
  
















 よく見れば、女の子の顔は見たことあった














 映画をキヨと見に行った時に会った一人の子だ


 下駄箱でからかってきた子





  


















 あれ誰とも約束してないんじゃなかったっけ







あなた
牛沢
足痛い?








 急に足を止めたせいか、うっしーが心配そうに私を見詰める








あなた
…ううん、








 足痛くない


































 あれ、なんだろう


























 























 呆然と立ち尽くしてる間にキヨとその女の子はこちらへと向かって歩いてくる





































 まずい、こっちに向かってくる


















 と、気づいた時にはもう遅くて
















キヨ




 






 人も多い中、バチッとキヨと目が合う












 私を視界に入れると、キヨの目がまんまるとなっていく













キヨ
あなたの下の名前?
👩
え?










 私と同じ赤い着物を着た女の子がこちらを見る











 



 女の子は私だと分かれば、笑みが消え、睨むように目を細めた









あなた










 目の前のことが衝撃でなにも言葉がでなかった


























 賑わってる屋台とは対照的に、私達の中では沈黙が流れる















👩
ねぇ、きよあれ食べようよ〜








 その沈黙を破ったのは、女の子の声














 私から目を離せば、キヨに視線を向け、


 ぎゅッと、力を込めるようにキヨの腕にしがみつく女の子



















 









 その瞬間、どくんっと胸に重い音が鳴る






























 あれ、なんだろうこれ


































牛沢
おー、腕まで組んじゃって仲良さそうだな
牛沢
じゃ、楽しんでな?
牛沢
いこ











 うっしーが私の手を取り、手を繋ぎ

 グイッと引っ張られる




 
















 先程まで固まっていた足が動き


 重い足取りで、うっしーについて行く
















キヨ
まってあなたの下の名前
👩
きよぉ、足痛い…

    









 








 すれ違う際、キヨが私の名前を呼んだ気がしたが、

 女の子の媚の売るような声でかき消された











































































あなた
牛沢
牛沢
花火そろそろだな
あなた
うん
牛沢
あっちの方あいてっかな











 歩幅を合わせて歩いてくれるうっしー




 そういえば昔からそうだった































 いつも一緒に居てくれて、笑わせてくれて、助けてくれて、











牛沢
お、空いてんじゃん、ラッキー












 ___ドンッ 🎆





あなた
牛沢














 真っ暗な夜空に綺麗な光の花が咲く








 その一つの花火を合図に、たくさんの花火が打ち上げられ始める



















あなた
きれい
牛沢
すげぇな


 






 思わず、その迫力に見惚れる





 目も身体も花火に吸い込まれそうだった























































〜〜〜〜〜





牛沢
あっという間だったな
あなた
楽しいと早く時間すぎるって言うよね









 花火大会は終わり、今は帰り道


 本当にあっという間だった







牛沢
今年は去年よりも楽しかったわ
あなた
私も
あなた
うっしーと来れて良かった
牛沢
うん、俺も
あなた
スーパーボールすくいの達人ってこれから呼んでね
牛沢
俺と一個差だっただろ
あなた
それでも勝ちは勝ちだから
牛沢
大人気ねぇ
あなた
まだ子どもですーー














 帰り道は、たわいもない話で盛り上がった








































牛沢
じゃ、また連絡するわ
あなた
うん
牛沢
またな








 

 ひらひらと手を振れば、反対方向を向き、歩き始めるうっしー






























 その後ろ姿を見詰める



























あなた
__ッまって、!
あなた
…かえりたくない…、








 背中を追いかけ、ぎゅッと、うっしーの裾を掴む



















 それと同時にうっしーが振り返り、

 目を丸くさせたうっしーと目が合った























 すぐさまうっしーが顔を逸らし、口元を手で覆う







牛沢
あー…、そんな可愛いこと言っちゃう…?
牛沢
帰したくなくなるじゃん







 







 暗くてよく分からなかったが、ほのかにうっしーの耳が赤く染まっている気がした


















牛沢
凄い連れて帰りてぇけど、






 うっしーが言葉を詰まらす

















 きっと隣に私の母親がいることを気にしてるのだろう
















 今、家に居るのかすら知らないが












 別にそんなことはどうでもいい

































牛沢
…あ、待てよ、いい案あるわ
あなた


















































______







牛沢
ってワケでお泊り会しよーぜ
レトルト
ってワケじゃないのよ
レトルト
俺の拒否権は?!






 現在地は レトルトくんのお家











 部屋着とか、その他もろもろは

 一回キヨ家に取りに戻った
















 お泊りすることをキヨのお母さんに伝えると

 楽しんでおいでと見送られた















 もし鉢合わせたらどうしようと考えていたが、そんな心配はしなくて良かった



 まだキヨは家には帰って来てなかった


























牛沢
そう言いながらも入れてくれるんじゃないすか〜
レトルト
玄関前で騒がれるのはごめんだからね
レトルト
それでなに?あなたの下の名前ちゃんはキヨくんと喧嘩したの?
あなた
牛沢
まあ、そんなとこ
レトルト
ふーーん
レトルト
あなたの下の名前ちゃん着替えておいで、着物ずっとは苦しいでしょ
あなた
あ、うん、ありがと
牛沢
風呂場わかる?
あなた
わかんない
牛沢
案内するわ
レトルト
うっしー俺の家の構造よく覚えてるね
牛沢
まあ何回か来てますから





























〜〜〜









あなた
見てこのぶさかわ猫
レトルト
なにこれ
あなた
射的で取れた
レトルト
凄いじゃん
あなた
ほんとは他のやつが欲しかったんだけどね!!!!!







 うっしーがお風呂に入っている間、レトルトくんに射的の景品を見せつける























 射的の弾が斜めに飛んでいったことを話せば、爆笑して手を叩くレトルトくん














 そんなおもしろい??????????






























レトルト
あなたの下の名前ちゃんって初恋とか覚えてる?
あなた
唐突だね
レトルト
お泊りに恋バナは鉄板でしょ?
あなた
…まだしたことないかな
あなた
あんま恋っていうのがわかんないの








 はは、と乾いた声で笑う













 口角が引きつるような感覚がした。苦笑いになってたかもしれない







 





レトルト
…そっか
あなた
レトルトくんは?
レトルト
えぇ、聞いちゃう?
あなた
レトルトくんが言い出した話題でしょ
レトルト
覚えてるよ
あなた
詳しく!
レトルト
小学生の頃、公園でよく遊んでた子
あなた
おぉ〜!いいねぇ、少女漫画の導入みたい!
レトルト






 私がそう言うと、何故か悲しそうに笑う






あなた
あなた
れとる__、
レトルト
さ!!うっしーが出てくるまでゲームでもする?
あなた
あなた
うん、する

















































____


レトルト
うっしー羊数えて
牛沢
それ意味ねぇから






 うっしーとは、何回かお泊りはしたことはある


















 その頃はまだ父親と母親が仲良かった頃
























 人間誰しも時間が経てば変わってしまうのだろうか










 先程の花火大会の光景が頭に浮かぶ
































牛沢
なんか懐かしいな、こうやって寝るの
あなた
確かに、小学生以来だよね
牛沢
あなたの下の名前俺のこと蹴ってたからな
あなた
いやいやうっしーが私のこと蹴ってたんだよ
レトルト
そうだようっしーだよ
牛沢
なんでおまえ知ってんだよ
あなた
こわ笑笑笑笑
あなた
笑わせないで、寝れないから
レトルト
ツボ浅いね
あなた
夜になるとツボ浅くならない?
レトルト
わかんないかも
あなた
わかれ
レトルト
わかれってなに
牛沢
暴論すぎ
あなた
笑笑笑笑
レトルト
怖いんだけどこの子
レトルト
もう早く寝よおやすみ
あなた
あ、寝た
牛沢
もうすぐ日付変わる時刻だしな
あなた
もうそんな経ったの…?


あなた
あなた
…ん、なんか眠くなってきたかも
牛沢
たくさん歩いたしな
あなた
…うん
牛沢
おやすみ、あなたの下の名前
あなた
おやすみ
















































next
______________



 ドームイベまでもうすぐですね✨😸


 勿論 グッズ買いまくりました🤸🏻‍♀️





 

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