第2話

🖤
678
2020/08/09 13:27
先輩
先輩
そっか。なんかあったら言ってね!
あなたside



今日、夢を見た。
とっても幸せな夢。
将来銀太と結婚して幸せに暮らしていく夢だった。
自分
自分
...グスッ
朝、起きた私は目から涙が零れていた。
なぜ泣いているのか自分でも分からない。
自分
自分
はぁ...。
また今日も仕事だけ。
銀太とレペメンに会うために仕事をしてるけど
月に1,2回会えるかどうかわかんないんじゃあ
仕事やっても意味ない気がする...。
でも仕事辞めたら他に就職できる場所なんて
自分にはもう残ってない。
そう自分に言い聞かせて今日も家を出た。










自分
自分
いらっしゃいませー
自分の仕事はコンビニ店員。
特別給料は高いってわけじゃないけど
お小遣い稼ぎには充分だ。
子供
子供
...ーさん
子供
子供
おねーさん!
自分
自分
...ハッ
自分
自分
ごめんねー!どうしたの?
子供
子供
あそこにあるお菓子が取れないから取って欲しいのー!
自分
自分
ちょっと待ってね~☺️
自分
自分
...はいっ!どうぞ!
少し照れたように笑う女の子は会計を済ませると
嬉しそうに帰っていった。
DJ銀太
DJ銀太
...あなたって案外優しいんだね
自分
自分
うわぁ!
自分
自分
銀太!?何しに来たの!?
声のした方を振り向くと、そこには銀太がいた。
DJ銀太
DJ銀太
お菓子とかジュースとか買いに来た
自分
自分
なんでわざわざこっちまで...?
DJ銀太
DJ銀太
すこーしあなたに会いたくなったからかなぁ
自分
自分
いやいや、ファンが見てたらどうすんの!?
DJ銀太
DJ銀太
でもあなたもファンやんw
自分
自分
そうじゃなくて...w
といいつつも、内心とてつもなく嬉しかった。
だって銀太が来てくれるなんて思ってなかったから。
しかも銀太から。
...会いたかったからとか言われると
勘違いしちゃうよ...?
そう思いながら、会計をしていく。
自分
自分
合計1200円です
DJ銀太
DJ銀太
はーい
自分
自分
ちょうどお預かりします
DJ銀太
DJ銀太
あ、レシートいらんとよ
自分
自分
はーい
DJ銀太
DJ銀太
じゃあまた来るね!ばいばーい
自分
自分
ありがとうございましたー




...っしゃああああ!
やっとライブ以外で喋れた...!
ほんとにうれしい...。
私はあまりの嬉しさに泣きそうになった。
先輩
先輩
あれ、泣きそうになってるけどどうした?
私の異変に気づいた先輩が声をかけてきた。
自分
自分
あ、すみません、なんでもないです!
自分
自分
ありがとうございます!
先輩はほんとに良い人だなぁと切に思う。
ついさっきまで仕事を辞めたいと思っていた自分が
馬鹿らしく思えてきた。
先輩
先輩
じゃあ私は帰るね!お疲れ様!
自分
自分
お疲れ様です!
先輩が帰ったあとの2時間はとても長く感じた。
でも、今日の仕事はほんとに最高だったと思う。
また明日から頑張ろう、そう思うことが出来た。

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