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第1話

プロローグ
136
2024/09/21 10:25 更新
その日、ボクは誕生日だった
いや、正確には熱斗くんと彩斗の誕生日
ボクは死んだ彩斗のコピーに過ぎないけれど、皆お祝いしてくれて嬉しかった
家ではパパもいて、家族でケーキを食べたりした。ボクはいくらコピーロイドって言うバーチャルのボクらが現実世界に来れる素敵なロボットを使っても食べる事は出来ないから、熱斗くんの口いっぱいに頬張って飲み込む姿を見てるだけ。それでも十分無いはずの胃が満たされた
ロックマン
………ふふっ、熱斗くん、クリームついてるよ
優しくその白くてふわふわした塊を取ってあげると熱斗くんは擽ったそうに目を閉じる
熱斗
んむ……へへっ、サンキュー彩斗兄さん!
ロックマン
うん
普段はロックマン呼びの熱斗くんも、今だけは生前の名前で呼んでくれる。指にすくったクリームを食べられないからと熱斗くんの前に差し出すとボクの指からペロリと舐めた。お行儀は悪いけど今日ぐらいは許してあげてね、ボク
その後はパパが新しいチップをあげたり、ママからも新品のローラーシューズを貰ってご満悦な熱斗くんは疲れちゃったのか直ぐさま寝てしまった
佑一朗
……さて、彩斗、お誕生日おめでとう
静まり返ったリビングにパパの一言が過ぎった
ロックマン
うん。ありがとう
はる香
私達は彩斗が生まれてきてくれて嬉しいからね
ロックマン
うん……
嬉しい。変わり果てても尚ボクをちゃんと子供として見てくれて涙は出ないけれど、込み上げてくるものはある
佑一朗
彩斗は何か欲しいものはないかい?
ロックマン
欲しいもの………
佑一朗
新しい機能とか
ロックマン
そうだなぁ………機能は今でも十分足りてるけど……
はる香
けれど?
ロックマン
…………熱斗くんみたいに学校に行ってみたい………かな
佑一朗
学校………分かった。色々やってみるか
ロックマン
ホントっ?!
佑一朗
嗚呼!
ロックマン
ありがとうっ!パパ!
はる香
良かったね彩斗
ロックマン
うんっ!!
ダメ元で出したお願いはすんなりと通った。これが誕生日の力ってやつ………かな?でも、それよりも嬉しいなっ!!
今からでも待ち遠しい程だよ!

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