胸ぐらを掴まれたかと思えば、そんなことを荒々しい口調で言うあなたにマークは驚きで目を見開いた。
睨みつけるような目線を向けるあなただったが、それでもマークは怯まなかった。
マークの言葉に一瞬あなたの手の力が緩む。
このまま押せるか、とマークは思ったが、あなたの気持ちの立ち直りは早かった。
急に和解するような言葉に、マークはわかりやすく嬉しそうな表情をする。
その表情を見てあなたは嘲笑して、部屋にあったソファにマークを放り投げた。
急に投げられたマークは目を白黒させながらも、あなた?と名前を呼ぶ。
あなたはマークの呼びかけには答えず、そのままマークの上に覆い被さった。
戸惑ったように自分の顔の脇に突かれたあなたの腕を弱い力で握ったものの、抵抗する様子は見せなかった。
怯えたように目を潤ませていたものの、まっすぐとした目線はあなたを捉えたまま、外すそぶりは全くなかった。
そんな様子のマークに、あなたはここで引いたら負けのような気がして、ソンミンの忠告なんて忘れて、そのままマークに襲いかかったのだった。
次の日の朝、
見事にやらかしたあなたであった。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。