怪我の調整という理由から一人部屋だった大塚の部屋。
あなたの部屋の鍵も、簡単に手に入れられる状況じゃなくて。だからと言って他の部屋も2人部屋だらけでベッドも2つずつ。
寝てしまったあなたの行先は大塚の部屋に決定した。
長谷さんの助言もあっての決定事項だった。
抱き上げて、そのままお疲れ様です、と去っていく大塚の背中をお疲れ、と見送る。
うわ、、羨ましい。
年の差が片手に収まらないくらい年下なのに。
グローバルに色んな国のチームを渡り歩いて。
日本の代表は断るくせに、フランスの代表には行くんだ、って思ったら金メダルとってるし。
そんなやつのこと、年下だなんて関係なしに、憧れの対象でしかない。
それ以上に、こいつの掴めないところに振り回されてる。
自室へと小塚くんを運ぶさながら、
そう俺の名前を呼んでは、擦り付くように身体を密着させてくる。否、俺が抱き上げてるが故、元から密着しているが、更にぎゅっとお互いの肌が着く面積が増えたのだ。
試合や練習で見せる、真剣な眼差しと理知的な発言とは打って変わったその無防備な姿に、少し撃たれてしまった。
俺のいつも寝てる方じゃないベッドに優しく置いたつもり。でも何故か離してくれなくて、ベッドに引きずり込まれる。こんな漫画的な展開、あっていいものなのか。
当の本人は普通に寝とるし、、。
案外スルッと抜けた腕。白い腕やな、、と自分のと比べて思う。自分も結構白いけど。
肘から手首までスーッと撫でる。少し震える肌に微笑する。彼の商売道具。程よく筋肉がついとって、柔らかい。手に到達した瞬間俺の手を握ったのにはびっくりしたけど。起きとんのか、って。
まあ、起きとってもええわ。
さ、頭でも撫でて風呂でも入りますか。












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。