「今日は、そんなこと言われていない」
おれがそう言うと、世話焼きの人はあからさまに嫌な顔をした。
まるで、おれを忌避するような、ゴミでも見るような目だ。
おれは、あの目を見たことがある。
禪院家の、術式がない者へ注がれた目線
それと、全くの瓜二つだ。
ちっ、と舌打ちする音が聞こえた。
胸の奥がきゅうっと押さえつけられる。
ああ、嫌な顔。
おれが嫌いな顔。
あなたは、ぐっと奥歯を噛み締めるように謝った。
甚爾はあなたに先日のことはなかったことのように振る舞われているが、所々に動揺が見えているのは明らかだった。
ニコッとあなたは笑うが、そこに温度は感じられない。
ただ、機械のように微笑んでいた。
まるで、どこかに笑顔の本質を置いてきてしまったかのようだ。
あなたは一礼をすると、甚爾と別れた。
時雨は、おどけたように笑ってみせた。
昼夜問わずこんばんはで挨拶する藤宮っす。
こんばんは。
なんとなーくあなたの秘密が顕になりつつありますねー。
更新は不定期になるので、今後とも気長にお待ちください🙇♀️🌾。
感想💬・❤️・+👤待ってます😋😋。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。