第24話

chapter24
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2023/07/28 16:59 更新


ドラコside








僕は今、とある任務でアメリカに来ている。


数年前に、
元々イギリスの魔法省に勤めていた
国際魔法使い連盟の数名が
アメリカへ派遣され、
今回イギリスへ戻ってくる事になったらしい。


その一連の動きのせいで、
僕は護衛へ駆り出され、
あなたにまだ気持ちを伝えられずにいる。



元々はヤックスリー家で
あなたを追いかけた後、
彼女に気持ちを伝えるつもりだったが、
あなたも両親の事で
まだ心の整理も出来ていない
みたいだったし、

"お互い、状況が落ち着いたら
ちゃんと伝えよう。"


そう思って、先延ばしにしたのだ。


その判断が後々、死ぬほど後悔する事になるとは
思ってもみなかった。




















ジャック・クラーク
ジャック・クラーク
君は今年入って来たのか?
ドラコ・マルフォイ
ドラコ・マルフォイ
...あぁ。
ジャック・クラーク
ジャック・クラーク
まだ新人なのに、こんなとこまで
僕たちの護衛とはご苦労様。
ジャック・クラーク
ジャック・クラーク
僕も1年くらい前にここにいきなり
飛ばされたんだ。
ドラコ・マルフォイ
ドラコ・マルフォイ
...
ジャック・クラーク
ジャック・クラーク
まぁ僕は特殊な例だけどね。
だから、君は飛ばされる
心配はしなくて良い。
ジャック・クラーク
ジャック・クラーク
...年寄り共は基本自分勝手だからな。
魔法省職員A
おい、そこ。私語は慎め。
ジャック・クラーク
ジャック・クラーク
チッ...


















6時間にも渡る大移動を経て、
やっとイギリスの魔法省へ到着した一向。



ジャック・クラーク
ジャック・クラーク
長旅ご苦労様。
...君、名はなんていうんだ?
ドラコ・マルフォイ
ドラコ・マルフォイ
ドラコ・マルフォイだ...
ジャック・クラーク
ジャック・クラーク
へぇ...あのマルフォイ家か。
ジャック・クラーク
ジャック・クラーク
なぜ新人の君を寄越したのか
分かった気がするよ。
ドラコ・マルフォイ
ドラコ・マルフォイ
どうせまた父上に媚を売る為だろう...
奴らの考えていることは
いつも単純過ぎる。
ジャック・クラーク
ジャック・クラーク
まぁ、そんなとこだな。
ジャック・クラーク
ジャック・クラーク
僕はジャック・クラーク。
ジャックで良い。よろしくドラコ。
ドラコ・マルフォイ
ドラコ・マルフォイ
あぁ。君は他のやつに比べて
若く見えるが、何故アメリカに
行っていたんだ?
ジャック・クラーク
ジャック・クラーク
母上の意向でね...
僕をここへ置いておきたくない
理由でもあったみたいだ。
ドラコ・マルフォイ
ドラコ・マルフォイ
...そうか。大変みたいだな。
ジャック・クラーク
ジャック・クラーク
君には恋人はいるのか?
ドラコ・マルフォイ
ドラコ・マルフォイ
...何だいきなり。
ジャック・クラーク
ジャック・クラーク
その歳だと、恋人の一人や二人くらい
いてもおかしくないだろ?
ドラコ・マルフォイ
ドラコ・マルフォイ
別に...恋人はいない。
ジャック・クラーク
ジャック・クラーク
その間はもしかして、
好きなやつでもいるんだな。
ドラコ・マルフォイ
ドラコ・マルフォイ
...君には関係ないことだ。
ジャック・クラーク
ジャック・クラーク
まぁ僕もそんなとこだよ。
ジャック・クラーク
ジャック・クラーク
母上にいきなりアメリカへ飛ばされたから、
今回戻るのをきっかけに
彼女を迎えにいくつもりだ。
ドラコ・マルフォイ
ドラコ・マルフォイ
...上手くいくと良いな。
ジャック・クラーク
ジャック・クラーク
ふっ、ありがとう。
ジャック・クラーク
ジャック・クラーク
分かってくれると思うけど、
こういう立場だと恋愛もまともに
出来っこない。
ジャック・クラーク
ジャック・クラーク
君もその子と上手くいくと良いな。
ドラコ・マルフォイ
ドラコ・マルフォイ
...あぁ。



















あなた
ん?入り口の方に何だか人集りが
出来てるわ...何かしら。




ドラコ・マルフォイ
ドラコ・マルフォイ
あなた!
あなた
ド、ドラコ...?


あなたを見つけ、
すぐにそばへ駆け寄るドラコ。


ドラコ・マルフォイ
ドラコ・マルフォイ
久しぶりだな...
ドラコ・マルフォイ
ドラコ・マルフォイ
元気そうで良かった。
あれから変わりはないか。
あなた
っ...
あなた
(エリオットと口論になって
 喧嘩してるなんて言えないし...)
あなた
な、何も変わりはないわ。
あなた
それより、無事に戻って
来れたのね。お疲れ様。
ドラコ・マルフォイ
ドラコ・マルフォイ
...あぁ。
ドラコ・マルフォイ
ドラコ・マルフォイ
この前君に伝えたことだが...
ジャック・クラーク
ジャック・クラーク
あなた?
あなた
ッ!
あなた
ジャ、ジャック...!
あなた
ど、どう..して...
ドラコ・マルフォイ
ドラコ・マルフォイ
(...知り合いだったのか?)
ジャック・クラーク
ジャック・クラーク
...会いたかった。
あなた
っ...




そういうと、
ジャックはあなたを抱きしめた。


僕はこの時、奴を止めるどころか
ただ見ていることしか出来なかった。







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