慌てて部屋を出てきたものの、さっきまで萎えてたはずのソレはまんまと勃起し俺はあえなく前傾姿勢で廊下を歩く。
羽織ってた上着を前に持ってきてそれとなく隠すも柔らかい生地で作られたズボンはいとも簡単にテントを張る。
これ、やべぇやつだな…
部屋に戻るにも1回抜いておいた方がいい。
でも既に藍がいるため部屋のトイレでは無理だ。
萎えるのを待ってもいいが、消化不良でどうにかなってしまいそう。これで部屋に戻ってこの前みたいに藍に誘われたら断れる気がしない。
へその下あたりがぐるぐるとなる。
傍から見れば腹痛に悩まされているだけ。
体の熱は冷めきらず、顔は赤くなってるだろう。歩く度色んなとこが擦れて体が震える。
向かいから歩いてきた有志に驚きつつも何とか耐える。
でも、少し話したら気ぃ楽なったな。
……あれ、有志って祐希と相部屋やったよな?
でも、さっきは祐希と太志が相部屋やった。
なんでや?
部屋に着いた頃には完全に萎えてた。
藍も寝とったし。
軽く窓を開けてタバコを1本。
なんか、あんなことされて、なんで許してまうんやろな…
祐希に甘い自覚はある。
でも、太志も真樹もなんだかんだ甘やかしてしまう。
怒るに怒れない。
空になった箱を捨てずに取っておく。
なんでか?そりゃぁ…次の灰皿にするからやな。
ホテル内に喫煙所はあるんやけど、人の目とか気にすると部屋で吸うしかないねん。
え?室内禁煙?
聞いたことないわぁ笑
んで、吸い殻を空箱に入れて、まとめて捨てる。
案外こっちの方が楽やねんで?
なんなんやろな。
最近の奴らは昔の人たちと同じ感性なんか。
同期のヤツらですらタバコは停めへんのに。
最後の1本を吸い終わって、俺はベッドに潜り込んだ。













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!