向井 side
楽屋におったら阿部ちゃんが走って入ってきた。
ものすごく焦ってるみたいやったから
何があったんか聞いてみたら、
めめとラウールに襲われそうになったんやって。
…くそ、抜けがけはよくないやん!!
後で怒っとこうっと(
それで俺に助けを求めに来たんか……
「ごめんなぁ??
俺も阿部ちゃんのこと、
そういう目で見ちゃってんねんけど。」
「なんでよ?ほんとよくわかんないんだけど、」
「めめも言ったんやろ?自分の可愛さ自覚してやって。
そういうことやで?自分わかってへんやろうけどさ、
阿部ちゃん元から可愛いんにさ、
……女子になってさ、もうほんまに誰でも惚れるで。」
「でも、俺には……」
「やから俺らはみんな阿部ちゃんを落としに行くで。」
阿部 side
俺には佐久間がいるから、と言いそうになったけど
良いのか悪いのか康二の言葉に遮られてしまった。
えーと、えっと、え、と、
ほんとは康二も俺を襲おうとしてたってこと?
…他のみんなも、?
どーしよ。。。
こういう時頼れるのは、
舘様…??
いや、舘様も向こう側かも…
いやそんなことない…??
嫌じゃないけどなんか、なんか、
好きだけどそういう好きじゃない人達(同性)に
襲われるのは流石に。
佐久間…………
俺は不思議な追いかけっこに参加しちゃったみたいだ。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!