リョウガ side
流石にこの吹雪で企画なんてやれない。
そう判断した俺はそうみんなに呼びかける。
スタッフさん達も協力してくれて
みんな小屋の方に走っていた。
俺も走ろうとした時
一人立ち尽くしてるメンバーが。
俺はカイを抱き上げて
急いで走ろうとしたその時
アロハが顔を青くしてそう叫ぶから
なんだと思って後ろを見たら
すぐそこまで雪崩が迫ってきていた。
これに巻き込まれたらカイの症状が
もっと悪化する…。
それだけは避けたい。
というかこの規模の雪崩に巻き込まれたら
最悪死ぬ。
カイを抱き上げたまま
全速力で走った。
もうちょっとと思った瞬間
雪崩がさらに加速する。
このままじゃっ…
そう思った瞬間
ユーキが俺の腰を自分の方に引き寄せてくれたおかげで
なんとか巻き込まれることは免れた。
カイの顔を覗くと
かなり顔色が悪い。
急いで小屋に行き
カイを暖炉の前に座らせた。
そう言ったカイの顔色は先程よりも
ずっと良くなっていた。
そう言って弱々しく笑ったカイ。
まだ本調子じゃないけれど
あの時なんとか助かってよかった。
きっとみんなもそう思っていたと思う。
あの時冷たくなっていく仲間を見て
本気で怖かったメンバー達。
だからこそ
また少しずつ本調子に戻っていくカイを見て
少し安心出来たのは
きっと言うまでもないだろう。
〈カイ 低体温症ー完了〉
※誤字、脱字あれば教えてください。













編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。