十代はなんの恥ずかしげもなく惜しみなく引き締まった裸体を露わにした。
そろりと視線を向けるとぱちっと目が合って、にこりと微笑まれてしまえばあとは逃げ道なんて存在しなくて、おそるおそる服を脱いでいく。
寒さにつんと尖った乳首もこれから起こることに期待してきゅうと窄まる一筋の皺もすべてを見られているような気がして、いたたまれなくなる。
落とした視線の先に十代の自身があった。
萎えたそれはそれでも十分と言えるほど大きくて、あれがいつも自分の中に収まっているのだと思うときゅんと体の奥が疼いた。
十代はあなたが服を脱ぎ終わるのを見計らって風呂場の扉を開け、扉の先で待っていた。あなたは後に続いてノブを引き継ぎ、扉を閉める。
その間に十代はかけ湯を済ませてしまったらしい。振り返ると曲げた膝を開いて寛いでいる彼の姿があった。十代は目をとろんとさせてあなたがかけ湯をするのをじっと見ている。
そのスペースに浸かるのかと思うと毎度のことながら照れてしまう。かけ湯を終えたあなたは十代に背を向けて十代が作ったスペースに腰を下ろした。
十代があなたの肩にかかった髪を払うと、白い肩が露わになる。十代はそのほっそりした肩に顎を乗せて、
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。