第15話

 fourteen .
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2025/11/29 05:42 更新















   
   俺を優しく包み込んでくれる

   ほとけを一生離したくなかった 。






   俺が家で独り泣いている時 、

   忘れ物を取りに来たこいつが

   たまたまその光景を見てしまい

   俺の方へ寄ってきて抱きしめてくれた 。





 水
 落ち ... 着いた 、 ? 




 青
 ん 、 うん ... 。 さんきゅ 、  







   今まで誰かに

   抱きしめられた記憶がない 。


   だから 、 抱きしめられている今

   人の暖かい温もりを初めて感じた 。






  
 水
 いいえ ! 良かった ! 
 あとほんとに無理しないでね ? 
 辛い時は相談してね !? 



 
 

   こんなにも暖かい温もりを感じて

   「 辛い 」 なんて思えるわけない ... 。



   でも ... こいつの

   差し伸べてくれたやさしい手が

   いつも俺を救ってくれたんだ 。







 青
 ありがとう ... 、  





   出そうになる涙を必死にこらえた 。






 
 水
 じゃ 、 もう遅いし僕は 
 帰るけど辛かったらメール 
 送ってもいいんだからね ?? 





 青
 うん ... 。  






   そう言って 、 ほとけは

   荷物を持って玄関まで向かった 。



   ... 「 まだ一緒にいたい 。  」



   けどこの気持ちを表に出すと余計

   ほとけに迷惑をかけてしまう 。

   それは絶対にダメなんだ 。









   でも 、 何故だろう ... 。

   俺の体は言うことをきかない 。






   俺の体と心は時折ズレてる 。


   嫌なのに反応してしまう 。

   いいのに嬉しいのに避けてしまう 。

   





   だから 、 今回も ...

   ダメだと分かっていても体は

   真逆のことをしてしまう






   俺の手は気づけばほとけの

   腕を掴んでいた ──── 。






 水
 ん ? どしたのいふくん ?  



 青
 あっいや 、 その 、  ...
 良ければ家まで送ってくよ 


 青
 外暗いし 、 最近物騒だから 






  
 水
 ほんとっ!? ありがとう!! 









 青
 っ ... !! 













   ああ ... そういう事か 。



   この明るい笑顔を 、
  
   俺はこれから一生

   守っていかなければいけないんだ 。


   それが 、 ほとけと俺が

   ずっと一緒にいる条件ってことなんだ 。





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