Lauren side
あの時あいつは俺らに言った。
一瞬、何か心が動くような感覚がしたが、
その時はまだ何もわからなかった。
最近たびたび見る
あいつが女子に呼び出されて
暴言や暴力、その他………
を受けていたところを
俺は大体見てただけだった。
関わると面倒だったからだ。
だが、あいつの嫌がらせがなくなった途端、
ふと、あいつのことが、
あなたのことが気になっている瞬間があった。
そんな時にまたあの場面へ出くわした
あいつは、ただ、冷静に
日常茶飯事のことのように
受け流していた。
流石に手を振り下ろした瞬間やばいと思って
出ていったが、
あ
今初めて名前呼ばれた
やべ。
こんな状況なのにニヤけそうになる。
俺は全力でポーカーフェイスをした
知らん女を適当にあしらって、
ちょっと静かになっているあなたを
どうしたら元気になるのか、とか。
大丈夫?とか聞いた方がいいのか、とか、
めっちゃくちゃ悩んだ結果
お金がなくなっていくことも忘れて
全力でゲームを楽しんだ
俺がお願いを聞いてと言ったら、
あそこのUFOキャッチャーに
叶さんがつけてるキーホルダーがあるから取って欲しいとお願いされた
その顔は本当に欲しそうで、
何より叶さんのことが好きって思いが伝わってきて
だから違うのを取った
俺のお願いは
今日のこの時を残すために
プリとツーショをお願いした。
まあ流石にツーショは断られるだろうと
想定していたので断念。
そんなことを言うから
つい、
なんて
もう、とっくに気づいていた。
あなたの隣にこうやってずっと
いられたら最高に楽しいんだろうなって
恋は、ただの暇つぶし
だと思っていた
俺が
彼女に恋をした時の話。











編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。