____ガチャ
とあるビルの一室、灰色の寂しい扉を開く。
簡素な机とパイプ椅子。そしてホワイトボード。
最低限のものしかない静かな空間。
これから、一時的に任務を共にするメンバーが集まる約束の場所だ。
魔法組織・Orderに所属する私、オリヴィア・クリスティーはその部屋に足を踏み入れた。
既に椅子に座って寛いでいるのは、おそらくOrderに所属する先輩たちだと思う。
だけど、最近組織に所属したばかりの私は、誰の名前も分からなかった。
金髪の人が、紙束片手に話しかけてくれる。
きっとこの人は優しい人だ。
身体強化属性は、名前のままで身体強化することが出来る。
だから、殴る蹴るは私の得意分野だ。
ルクスさんは光属性の名の通り、綺麗に光る金色の髪を持っている。
光属性は、確か光で目眩しをしたり、光線を出したりできて強いんだよね。
和服を着た、なんか立派な雰囲気のある隠葉さんは、聞くと 社長 をやっているらしい。すごい。
空間属性は、あまり詳しくないけど、色々できるみたいで便利そうだ。
ハイルングさんは、優しげなお兄さんっぽい。
貴重な治癒属性を持ってるってことは、この人も凄いんだろうな…。
弟がいるんだ…。優しそうなお兄さんがいて嬉しいだろうなぁ。
あの薄暗い地下で、私たちの所属する魔法組織 Orderとして秘書さんから与えられた任務_____
『 テロ組織 Libertyを殲滅すること 』
そのためのメンバー六人の顔合わせをするために、今日は集まったのだけど…。
私は考えるのが苦手だった。
組織を殲滅とか難しそう。考えるのは誰かにやってもらおう。うん、そうしよう。
___ガチャッ!
突然扉が開いたと思うと、ピンク髪の女の人が部屋に飛び込んできた。
迷子の子供を送るって、この人もお人好しだなぁ。
というか、こんな正義のための裏組織に所属するんだからそうで当たり前なのかも?
補助魔法属性は、確か速度や筋力、魔法耐性とかを操れたはず。
頭が良くないと使えなさそうなイメージだ。つまりこの人もすごい。
それって私たちと何が違うのかよくわからないけど、とりあえず頷いておいた。
それと同時に、扉の向こうに誰かの気配を感じる。
ガチャ、と扉が開き、誰かが現れた。
高校生くらいの男の子だった。
その男の子は、遅刻したことに悪びれもせず、笑顔でそう言った。
【 魔法組織Order 】
・正義の為に行動する裏組織
・政府非公認
・一般人にも認知されていない
NEXT▶▷▶START - Liberty

















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。