『キキーッーーーーー』
耳に張り付いたこの音。
忘れるはずもない。
忘れられるはずもない。
君はもう、隣にには…そばには居ないのに。
tg side
いつも通りの日だった。
起きると隣には君がいて。
にこっと笑いかけてきて。
これからもこんな日々が続くと、
当たり前のように思っていたのに。
思っていたのに……
一緒に買い物に行く途中。
君はふと、目の前を見ると
目を見開き、繋いでいた手を振りほどいた。
そして、道路に向かって飛び出すと……
『キキーッーーーーー』と大きな音が鳴り響き、
君は倒れていて小さな男の子だけが
道路の端で君を見つめながら泣いていた。
俺は急いで君の元へ駆け寄った。
何度も何度も名前を呼んだ。
けど……君は名前をどんだけ呼んでも
目を開かなかった。
気がつくと病院にいて。
気がつくと君との家に居て。
あの大きな音が忘れられなくて、
君の倒れた姿が忘れられなくて、
頭がとてつもないほど混乱していて……
『君が死んだ』なんて頭の中で整理出来なかった。
整理したくなかった。認めたくなかった。
ktyはもう居ない。死んだ。
そんな事くらい分かってるはずなのに。
ktyの笑った顔はもう見れない。
大好きな声はもう聞けない
分かってたはずなのに……
分かってたはずなのに……
どっかにまだktyは居るって……
笑ってるって……
そう思っちゃうの。
まだ、隣に居ると思っちゃうの。
もういないのに……
もう……君は居ないのに。
(写真に語りかける)
もう君は居ないけど……
会えないけど。
近くで見守っててね。
“kty”
短編集です!!
ずっと憧れてたので
かけたこと嬉しく思ってます!
愛読していただけると幸いです!
それではまた、次回お会いしましょう!












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。