校門をくぐった瞬間、胸の奥が安心する気がした。ここに来るまでの道は毎朝ちゃんと覚えている……はず、なのに
ショウが居なくなるのは寂しいが、クラスが違うのでしょうがないと割り切る
そう言いながらサラは私の頭をポンポンする
サラは当たり前のように笑った。実際、学校に来ているという感覚が曖昧だからそう言ってくれるのはありがたいし、何より、頭を撫でてくれる手が温かくて嬉しい気持ちになる
教室に入ると、既に半分くらいの人が集まっていた
席に着いたとき、彼女が勢いよくこちらへ来る
その言い方が、ちょっと冗談ぽくって、それでも私が本当に困ったり、お願いしたりした時は案内してくれる気がした
休み時間、小テストで疲れきった私は、机に伏せながらメモを見る
【メモ】
・今日もちゃんと登校!!◎
・4限目の理科移動教室!うちらが案内するから安心してな!👍
・放課後りりむとこころちゃんたちとカフェ🩷
今日も学校に来ている。友達もいて、授業もちゃんと受けている
今は、それだけで充分だと思った












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。