第119話

❀ 黒と花 ❀
224
2025/05/16 15:28 更新
海の後はコテージに移動して、バーベーキューを楽しんだ


食材を切る時に 無一郎が日本刀を構えるみたいに包丁を持つからすごくヒヤヒヤした


アオイちゃんに戦力外通告を受けたみたいで 落ち込んでたのが少し面白かったな


お腹いっぱいになり、片付けをしていたところに善逸と伊之助がコンビニで花火を買ってきてくれた


私はその1本を手に取り、しゃがんで花火を楽しむ
花火なんて久しぶりだな……
竈門禰󠄀豆子
手持ち花火素敵ですよね!
私も兄弟とよくやるんです
確か…6人兄弟だったっけ
賑やかそうだね
竈門禰󠄀豆子
うるさいくらいですけどね…。
でも、温かくて好きです
兄弟か…


兄が姉がいたらどんな感じだろう


勉強を教えて貰えたりしたんだろうか


弟と妹なら……


一緒に遊んだり…とかかな……?
竈門禰󠄀豆子
あなたさんの家族のこと聞きたいです!
禰󠄀豆子ちゃんはキラキラした目でこちらを見ていた


家族の話か…


もう何年も話してないな


私の事情を知ってるから、カナヲたちは親の話しないし


気を遣わせてるんだろう


気にしなくていいのに
両親とも優しくて、綺麗で、私は結構甘やかされてた…と思う
怒られた記憶もほとんどないし
竈門禰󠄀豆子
それはあなたさんが良い子だったからです
両親にハグされるのが大好きだった


体温も、覆われてる感覚も


あったかくて


優しくて


愛されてるんだって実感できるから
ふふ…そうかもね。
でも、もう少し我儘言ってみたかったな
竈門禰󠄀豆子
?…それは今からでも出来ると思いますよ
キョトンとした顔でこちらを不思議そうに見た


そっか…私の両親のこと、禰󠄀豆子ちゃんは知らないんだった
そうだね
この後、禰󠄀豆子ちゃんは伊之助たちに呼ばれてそっちに行った


どうやら花火二刀流で盛り上がっているらしい
竈門炭治郎
ごめん、禰󠄀豆子に言ってなかったから…
みんなから少し離れた位置でぼんやり立っていると炭治郎が私に謝りにきた


さっきの禰󠄀豆子ちゃんのことかな


別に気にしてないのに


本当に


ただ、純粋に先入観なく、家族のことを聞いてくれて私は嬉しかった
ううん、むしろ私がごめん。謝らせて
禰󠄀豆子ちゃんと話すの楽しいよ
竈門炭治郎
…そっか!それ聞いたら喜ぶと思う!
あなたのことを憧れだって尊敬してたから
…そんな、大した人間じゃないよ私は
竈門炭治郎
そうか?俺も尊敬してるよ
竈門炭治郎
あなたは勉強もバイトも頑張ってる
竈門炭治郎
周りもよく見てくれてるし、癖の強い人が多い中 そういう人が1人でもいてくれるのは助かってるよ
……そんなに真っ直ぐ褒められると 慣れてないから照れる…
…………でも、ありがとう

炭治郎が禰󠄀豆子ちゃんを遠くから見守る


すごく優しい目だ





………いいなぁ、兄弟って


でも、なんだか胸がザワつく




なんでだろう




この間も……蒼葉くんがお父さんと仲直りしたって聞いた時と同じ感じだ





…疲れてるのかな



炭治郎、私はもう寝るからカナヲたちに伝えておいて
竈門炭治郎
分かった!おやすみ!

プリ小説オーディオドラマ