海の後はコテージに移動して、バーベーキューを楽しんだ
食材を切る時に 無一郎が日本刀を構えるみたいに包丁を持つからすごくヒヤヒヤした
アオイちゃんに戦力外通告を受けたみたいで 落ち込んでたのが少し面白かったな
お腹いっぱいになり、片付けをしていたところに善逸と伊之助がコンビニで花火を買ってきてくれた
私はその1本を手に取り、しゃがんで花火を楽しむ
兄弟か…
兄が姉がいたらどんな感じだろう
勉強を教えて貰えたりしたんだろうか
弟と妹なら……
一緒に遊んだり…とかかな……?
禰󠄀豆子ちゃんはキラキラした目でこちらを見ていた
家族の話か…
もう何年も話してないな
私の事情を知ってるから、カナヲたちは親の話しないし
気を遣わせてるんだろう
気にしなくていいのに
両親にハグされるのが大好きだった
体温も、覆われてる感覚も
あったかくて
優しくて
愛されてるんだって実感できるから
キョトンとした顔でこちらを不思議そうに見た
そっか…私の両親のこと、禰󠄀豆子ちゃんは知らないんだった
この後、禰󠄀豆子ちゃんは伊之助たちに呼ばれてそっちに行った
どうやら花火二刀流で盛り上がっているらしい
みんなから少し離れた位置でぼんやり立っていると炭治郎が私に謝りにきた
さっきの禰󠄀豆子ちゃんのことかな
別に気にしてないのに
本当に
ただ、純粋に先入観なく、家族のことを聞いてくれて私は嬉しかった
炭治郎が禰󠄀豆子ちゃんを遠くから見守る
すごく優しい目だ
………いいなぁ、兄弟って
でも、なんだか胸がザワつく
なんでだろう
この間も……蒼葉くんがお父さんと仲直りしたって聞いた時と同じ感じだ
…疲れてるのかな











編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。