第11話

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2022/05/19 10:37
あなた

ん……

目が覚めるとそこは見慣れない天井
相澤 消太
作操
??
ん?起きたのかい?
あなた

えっと……

そこには包帯を所々に巻いたプチミイラこと相澤先生と見慣れない先生がいた。養護教諭だろうか

まぁ、どうでもいいけど
リカバリーガール
私はリカバリーガールだよ
あなた

あ、どうも

あなた

作操あなたです

あなた

相澤先生、大丈夫ですか?

相澤 消太
あぁ
相澤 消太
この婆さんが大袈裟なだけだ
あなた

あはは……(苦笑)

そう苦笑いするとリカバリーガールがここに来た経緯を話し始めた
リカバリーガール
ここにはあの爆発くんが運んできてくれたんだよ
あなた

爆豪くんが?

なぜ?と思うがまぁどうせ気分だろう
リカバリーガール
お前さん、個性の使いすぎもあるけどストレスで倒れたんさね
あなた

ストレス…?

ストレス?私が?今までそんなことなかったのに。とがちゃんがいなくなった時でさえもこんなことはなかった。ならどうして?今までこれで上手くやってきた。まぁ私が笑顔を貼り付けるようになったのは中学の卒業式からだけどそれでもこの数ヶ月今までのままで何ら問題なかった。私は人に自分の素も弱みも見せる気なんてさらさらない。これはまずったな
相澤 消太
作操
あなた

はい?

相澤 消太
そのお前にとってのストレス、教えてくれないか?
いつもより真剣な顔でそういう先生
あなた

ストレスですか?

正直ストレスが分からないのだ。何に自分がストレスを感じているのか、全く検討がつかない
自分は、何にストレスを感じて生活しているのか自分でも聞きたいぐらいに思った
あなた

ストレスなんてないですよ?

そう愛想笑いで言うと相澤先生は少し顔を顰めた
相澤 消太
本当にないのか?
ないんじゃないのかもしれません。でも私自身が分からないんです
なんて言えるわけもなかった
相澤 消太
俺は1人のヒーローとしてもそうだが1人の人間として、作操あなたの担任としてお前のことが心配だ
そんなことを言う人だという認識は私の中であまりなかったので少しだけ動揺と困惑を覚えた
あなた

そう、ですね……

あなた

ストレスがないと言うよりは

この人になら、私の素を見せてもいいのかもしれない。なんて柄にもないことを思うが口は勝手に動いてしまう
あなた

ストレスの原因が分からないんです

相澤 消太
分からない?
何故勝手に口が動いたのかなんて全くもってわからなかった。でも身体が助けを求めていたのかもしれない、なんて心の奥底で考えた
あなた

はい。分からないんです

あなた

私は何を感じて何をストレスに思っているのか自分でも分からないんです

相澤 消太
っ!
相澤 消太
それは、いつからだ
あなた

先生はわかっているのでは?

あなた

あの時ですよ。私が世の中に絶望したあの時です

相澤 消太
そうか
そう素っ気なく返事をする相澤の顔は私の事を心配しているようでリカバリーガールは少し考えるような切ないような顔をしていた
あなた

もう、何がしたかったのかも、わかんなくなっちゃいました(笑)



























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