目が覚めるとそこは見慣れない天井
そこには包帯を所々に巻いたプチミイラこと相澤先生と見慣れない先生がいた。養護教諭だろうか
まぁ、どうでもいいけど
そう苦笑いするとリカバリーガールがここに来た経緯を話し始めた
なぜ?と思うがまぁどうせ気分だろう
ストレス?私が?今までそんなことなかったのに。とがちゃんがいなくなった時でさえもこんなことはなかった。ならどうして?今までこれで上手くやってきた。まぁ私が笑顔を貼り付けるようになったのは中学の卒業式からだけどそれでもこの数ヶ月今までのままで何ら問題なかった。私は人に自分の素も弱みも見せる気なんてさらさらない。これはまずったな
いつもより真剣な顔でそういう先生
正直ストレスが分からないのだ。何に自分がストレスを感じているのか、全く検討がつかない
自分は、何にストレスを感じて生活しているのか自分でも聞きたいぐらいに思った
そう愛想笑いで言うと相澤先生は少し顔を顰めた
ないんじゃないのかもしれません。でも私自身が分からないんです
なんて言えるわけもなかった
そんなことを言う人だという認識は私の中であまりなかったので少しだけ動揺と困惑を覚えた
この人になら、私の素を見せてもいいのかもしれない。なんて柄にもないことを思うが口は勝手に動いてしまう
何故勝手に口が動いたのかなんて全くもってわからなかった。でも身体が助けを求めていたのかもしれない、なんて心の奥底で考えた
そう素っ気なく返事をする相澤の顔は私の事を心配しているようでリカバリーガールは少し考えるような切ないような顔をしていた
最後まで読んでいただきありがとうございました!
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。