わしは心のどこかでまだあなたの死を受け入れられていなかったのかもしれない。
あなたはあの頃のまま、次元を超えてもずっとわしを好いていてくれる。
そう、勝手に思い込んでしまっていた。
監督生とアイツは仕草も、口調も、見た目も酷似している。
でも、別の人間じゃ。
それを今初めて理解した。
監督生がわし以外を好きになろうと、わしに止める権利もなければ、止める手段もない。
しかも、相手はシルバーじゃ。
シルバーは血は繋がっていないが、わしが丹精込めて育てた自慢の一人息子。
わしの宝物で、何処に出しても恥ずかしくない。
本当に自慢の息子なんじゃ。
シルバー以上にいい男は見た事がないと胸を張って言えるわい。
大切な2人が一緒になって、喜ぶべきなのじゃが...、
どうやら、わしはそこまで綺麗な心は持ち合わせていないらしい。
なぜか、ふと懐かしい気持ちになる。
ああ、そうか。
マレノアとレヴァーンが結婚した時も、こんな複雑な感情を抱いていたな。
わしには仲間が居て、今の現状を不幸せだとは決して思わん。
でも、時の気まぐれなのか。
わしが大切だと感じた人ほど、わしから離れていく。
長く生きすぎて、運命にでも嫌われたか。
***
それからわしは監督生と関わる事をやめた。
噂を耳にしてからは2週間ほど経っただろうか。
2人には幸せになって欲しい。それを邪魔するなど、誰であっても許せん。
それがわし自身でもじゃ。
だから、わしはもう、監督生と関わってはいけないんじゃ…。
くふふ…笑
なんだか、あの時と立場が逆転しておるな。
妖精であるわしと関わってはいけないとあなたは酷く悩んでおったな。
今ならあなたの気持ちが分かる。
好きなのに、関われないのはこんなにも辛いんじゃな。
本当にすまない、。あなた…。
あれこれ考えすぎて、ここがディアソムニアの談話室であったことを忘れておったわい。
今はシルバーにどんな顔をしていいか分からんな…
わしはシルバーの頭をわさわさと撫でた。
やっぱりまだ子供ではないか。
まだ恋人など早いぞ。なんては言えないが…。
それからはしばらく沈黙の時間が流れた。
気まずいのう…。
多分シルバーはなんとも思っておらんだろうが、…
"あの話題"は振っていいのやら…
この空気に耐えきれず、わしは口火を切った。
そうじゃった…。
わしの息子はこれ以上ないくらい鈍感で純粋で可愛いんじゃよ…。
もうはっきり言うしかない…
勘違いして恥をかいたわい…
ータッタッタ
こんなに慌ただしい親父殿は初めてみた。
いったい何処へ行かれるのだろうか。
きっと、あの様子では大切な用事に違いない。
無許可で夜間に外出した事もマレウス様には黙っておこう。
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またしばらく更新止まってしまいました…
本当にごめんなさい😭🙏🏻
イマイチモチベが上がらず、更新遅れてしまいました。
春休みに入り、暇な時間も増えたのでこれからはもっとハイペースでがんばります!!!👊🏻✨
それと、ツイステ4周年おめでとうございます🙌🏻













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。