百鬼夜行当日 東京都内
車道に溢れ出る呪霊に、片っ端から呪力を当てて殺す。
完成したばかりの、姿を変える呪具を使用している私は、全く別人の様相をしている。
15くらいの少年の姿をして、高専の制服を来ている。
携帯している呪具は、日本刀型のもので、私が呪力を流し込むには少々脆い。
この格好は、中々に動きやすくて気に入った。
普段とそこまで視線の位置も変わっておらず、顔にベールを付けるより幾分も戦いやすい。
七海を行かせると、一帯の呪霊が一斉にこちらへ向かってきた。
ギリギリまで引き付け、纏まったところで呪力とともに剣を振り、一掃した。
残骸を眺めながら、刀を担ぐ。
向こうでは、五条が黒人の呪詛師の相手をしているが、呪具が厄介のようだ。
名は知らんが、たしか呪力を乱す呪具だったかな。
昔出会った呪詛師にそれを扱う奴が居たが、呪具を調べる前に、呪具もろとも自爆してしまった。
五条がどうするつもりか知らないが、そろそろ高専の方も危なそうだな。
結局気にしないことにした私は、呪霊狩りを再開したのだった。












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。