五条side
高専内の一室に響き渡る怒鳴り声。
僕の目には、その怒鳴り声が向かう先、今にもこの場の人間を皆殺しにしかねないほど不機嫌な、新羅あなたが居る。
よくあんな不機嫌極まりない特級サイコパス術師に、大声で文句言えるな。
頭湧いてんの?
好き勝手喚いてるこの人等、もしかして知らない?
あなたが呪霊を祓う時って、ただ呪力をぶつけるだけで終わるんだけど。
最高1級とか言ってたけど、そこら辺の特級呪霊も、術式無しで払えるでしょ。
あ、ヤバいかも。
あなたの右手に集まっていた呪力が、更に増加していく。
このまま殺す気じゃんか……
流石に(怒鳴ってる人達が)危ないから、間に割って入る。
このままあなたが拘束されでもしたら、高専側の戦力が大幅に削れてしまう。
この人に借りとかいう概念があるのか知らないけど、とりあえず助けておけば、何かしらの利益は得られるでしょ。
そこまで言って、取り敢えずあなたを連れて部屋から出る。
このまま仕事中断させてたら、ホントに僕まで殺されかねないからね。
相当イラついていらっしゃる。
こんな高専内の真ん中で、素の喋りが出てくるなんて、やっぱあんたも餓鬼じゃん……
うわ、キレすぎ。
「こんなものすら見抜けん術師なんぞ、わしの呪力にあてられて死ねばよいのじゃ」
あなたはそう言って、高専の奥へ立ち去って行った。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。