北人side
最近この時間になると
鳥が飛んでくる
なんだか鳥を見つめてると
薬の事だったり、病院にいることを忘れることが出来る気がした。
俺は宮崎で生まれて
自然に囲まれて暮らしてた。
だけど小学校の入学式で
激しい胸の痛みに襲われた。
その時体育館で校長先生の話を聞いてた。
足のとどかないパイプ椅子に座っていた俺は
そのまま倒れた。
隣の子たちは突然の事で泣いていた
保護者席から父と母が走ってきて
一生懸命「北ちゃん!」と叫んでいた。
それから救急車で運ばれて即入院となり、
今に至る。
それで今東京の病院に入院してる。
でも自然に囲まれて暮らしてた俺は
違和感でしかなかった。
突然胸が締め付けられるように苦しくなった。
鳥さんはいつの間にか居なくなっていた。
倒れちゃったんだ…
人通りの少ないバルコニーだったため
もちろん人は来なかった。
気づいた時には真っ暗だった。
__続く













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!