夢主side
生まれつき、体が弱かった
「あなた、大丈夫だからね。すぐ良くなるから…」
「あなた…また入院だって?」
「お医者様もなんで治らないのか分からないって…」
昔から欲しいものはなんでも手に入った
何をやっても全部上手くいった
「恵まれた天才」
周りの人は私をそう称えた
その代わり、体が弱くって長く生きられない
命の価値と長さは反比例だと皆が言った
それでも私は「生きたかった」
地位も名誉も栄光も才能も
全部全部全部要らないから
みんなと同じように太陽の下を駆け回りたい
シワシワになるまで嬉しいことも悲しいことも沢山沢山経験したい
だからみんなを恨んだこともあった
でも、ある日
クラスメイトに私のこの秘密を聞かれてしまった
その子はちょっと有名な子だった
「心と体の性が違う」
そんなことをみんなが言って嫌った
私は正直「それがなに?」だった
その人の個性なんだから、尊重するべきじゃないの
その時は命の価値と長さは反比例なんだなーって
最低なこと思ってしまった
それは、本心から出た言葉だ
優しくもなんともない私の口から出た言葉
その子はどう捉えたのかな………
その時、私は見てしまった
莉犬君の左腕の切り傷を
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???












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。