第5話

〚君を教えて〛⁡
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2024/10/24 11:13 更新
降谷の部屋
降谷零
思わず連れて帰ったが
どうしたものか…
降谷はひとまずあなたをベットに寝かせ
様子を見ていた
あなた
…ん…?
あなたが気がつく
あなた
…?
あなた
どこ!?
降谷零
! 目が覚めたみたいだね
あなた
あ、え…と…
降谷零
君は道で倒れていてね
僕の部屋で休ませてあげていたんだ
降谷はニコリと笑った
あなた
…そうだったんですね
…ごめんなさい
降谷零
いや、大丈夫だよ
あなた
……
グゥ~…
あなたのお腹がなる
あなた
あっ…えっと…その
降谷零
お腹すいてるよね
カレー作ったけど食べるかい?
あなた
い、いいんですか!?
降谷零
お腹すいてる人をほっておく訳には
いかないからね
あなた
…ありがとうございます
降谷零
はい、カレー
ボクの前にはとても美味しそうなカレーが運ばれた
あなた
…いただきます
パクッ…
あなた
!!
あなた
と、とっても美味しいです‼︎
降谷零
本当?急に作ったから味が
不安だったんだけどよかった
あなた
ボク…こんなに美味しいカレーは
生まれて初めて食べました!
降谷零
そんなに褒めてくれるなんて
作った甲斐があったな
あなたが夢中で食べていると
ポロ…ポロ…
降谷零
!?
あなたに涙が溢れ出した
降谷零
ど、どうしたかい?
あなた
ご、ごめんなさい!
カレーが美味しくて
つい感動しちゃって…
こんなに美味しいカレーを食べたこと無かったから
ボクのためでなくとも食べれたことが嬉しかった
降谷零
降谷は少し困惑したような顔でこちらを見ていた
あなた
ごめんなさい
気を悪くさせてしまって…
降谷零
いや、こんなに感動してくれたのが
初めてだから驚いただけで…
こっちこそごめんね
降谷零
あの君のこと教えてくれるかい?
あなた
…はい!
あなた
…ボ、ボクの名前はあなたの名字あなたの下の名前です
あなた
17歳です
降谷零
あなたの名字さんだね
あなた
えっと…あなたのお名前は…
降谷零
僕は…
降谷は一瞬、間を置いた
安室透
安室透って言うんだ
あなた
安室さん…ですね
安室透
あなたの名字さんはどうしてこんな夜に
あんな場所にいたのかな?
あなた
…そ、それは…
あなた
……
ボクは黙ってしまった
安室透
…家出ってことかな?
あなた
安室透
まぁ人には色々あるだろうし
詮索はしないでおくけど
安室透
ここら辺は治安が良くないから
家出には向いてないよ
安室透
どこから来たのか分からないけど
宛がないなら一先ず君は
帰った方がいい
あなた
…そう、ですか
後先考えずに家出してきたボクに
チクリと言葉が刺さる
安室透
今日はもう夜だし君1人にさせると
危ないから泊めてあげるよ
あなた
…明日、明日すぐにでも出て行きます
ご迷惑をかけてごめんなさい
安室透
…何があったか分からないけど
僕も優しい方じゃないから
手助けはできないよ
あなた
いえ、何も考えずに出てきた
ボクが悪いので…
安室透
お風呂入りたかったら
入っても構わないよ
僕は向こうの部屋で仕事するから
布団用意してるので
そこで寝てください
あなた
は、はい
安室さんは立ち上がり、部屋の奥に行った
ボクは言われた通り、お風呂に入ることにした
あなた
…安室さんが正しいよね
計画なしに家出した
ボクが悪いんだから
あなた
でも…帰りたくない…
あなた
もうあそこには戻りたくない
ボクはシャワーを浴びながら呟いた
降谷零
…あなたの名字あなたの下の名前か
別室でパソコンを触っていた降谷が呟く
降谷零
……
カレーを食べて泣くなんて、
何があったんだろうか
降谷零
…いや、僕には関係ない事だ
降谷零
明日になればただの他人だ
降谷零
気にするだけ時間の無駄だな
そう呟きながらパソコンを触った
あなた
明日になればただの他人だし
安室さんに迷惑をかけるわけには
いかないからなぁ…
あなた
…安室さんって何の仕事してるんだろ
降谷零
(ボクには関係ないはずなのに
なんであの子がこんなに
気になるんだ?)
降谷零
(あなたの名字…何者なんだ?)
あなた
…もっと安室さんのこと
降谷零
あの子のことが…
 
         『知りたい』

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