第17話

17 もう一度ヒーローに
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2026/02/27 10:25 更新
緑谷side


突然の轟音に目を見張った。

瞬きをする間もなく、さっきまであったはずの塀が吹き飛ぶ。


突如として訪れたヒーローのピンチ。

震え上がるほどの悪意に、
僕達は恐怖と威圧感で、その場に縫い止められた。


すると切島君が、ハッとしたように叫ぶ。


切島「緑谷!あなたさんに、電話!」

____そうだ。

ポケットの中、彼女の電話番号が書かれた紙の存在を思い出す。


震える指で、必死に発信した。


あなた「緑谷、場所は?」


怯える僕達とは対照的に、あなたさんは冷静だった。


緑谷「脳無工場です!発信機の示す場所!」


プツリ、と通話が切れる。

何も出来ない自分に、唇を噛み締めた。




その頃。

あなたは脳無の保管場所へと向かっていた。


夜を踏みしめ、スマホを片手にメッセージを送る。


『もう、見えるよ。』


そして、もう一言。

『 』


ヴィランを走って追うのは久しぶりだ。

今この瞬間だけ、ヒーローになれそうな気がした。


瓦礫を飛び越えた先にいたのは、
案の定、ヴィラン連合と___



……誰だ。あの男。



複数の“個性”を操り、ヒーローを圧倒している。


あれが会長が言っていた、AFOか。



殺してしまえば、脅威ではない。

______殺せれば、の話だが。


あなた「動かないで。」


夜の戦場の中心で、刀を構えた彼女は言った。



ヒーローでも、ヴィランでもない。


ただの人間。



それが、堺あなた。

______「怪物」である。



動けば、死ぬ。


言葉にしなくとも伝わる殺意に、その場は凍りついた。


死柄木「さっきの女か。」

「おい、荼毘はどこだ。」


あなた「距離は遠くないはず。」

「来るかどうかは、彼が決めること。」


死柄木「てめぇ、なんの“個性”だ。」



あなた「教えると思う?」

「無意味な質問はやめて頂戴。」



そしてあなたは、緑谷に電話をかけた。

張り詰めた静寂の中、着信音だけが響く。




その空気を切り裂いたのは______


ヒーローを目指す者達。



切島「来い!爆豪!」



彼らをあなたはただ、じっと見つめた。







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