珏4芹

「🪼鬼灯楓誕生祭2024🤍」
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2024/07/08 11:03 更新
れい。
れい。
本日は、鬼灯楓のお誕生日です!!
おめでとう〜っ!🎉
れい。
れい。
ってことで、お祝い作品です〜!
れい。
れい。
それでは、行ってらっしゃい!!
 




















< 5:00p.m. タイムメデューサ事務所 >

by鬼灯楓
苦瀬 結友
苦瀬 結友
はーっ…つっかれたぁぁ〜!!
八千代 詩乃
八千代 詩乃
まぁ…確かにそうね。
鬼灯 楓
鬼灯 楓
今回の依頼は結構無理矢理な所あったからねぇ…(ニコッ
苦瀬 結友
苦瀬 結友
だとしてもっ!!日越したんだよっ!?おかしいよぉ…っ!!
そう結友ちゃんの言う通りだ。

今回の依頼が届いたのは、昨日の夜中頃。

そして今の時刻は…見事に夕暮れ時の時間だ。
八千代 詩乃
八千代 詩乃
結友は大仕事だったからね、お疲れ様。
苦瀬 結友
苦瀬 結友
ぅぅ…詩乃さんありがとうーっ…
こんくらい優しい人が依頼者だったらいいのにぃ…
瞳を緩めて、むすと頬を膨らませる結友ちゃん。

まるで、それは幼子のようだ。


すると、何処からかピコンという通知音が響いた。

疑問に思い、端末を取り出して見ると、

そこに書かれた文面に思わず微小に顔を歪めてしまった。
八千代 詩乃
八千代 詩乃
…?楓、どうかしたの?
鬼灯 楓
鬼灯 楓
ぁ……いえ、急用の依頼が…今来て…
苦瀬 結友
苦瀬 結友
きゅ、急用っ!?!?
苦瀬 結友
苦瀬 結友
ゃ、やだやだーっ!!!!
結友もう疲れたっ!!もう動けなぁーいっ!!!
想像通り、と言うべきか。

駄々を捏ねるようにして喚き上げて、

その場から立ち上がって勢い良く私に抱きついてくる。
苦瀬 結友
苦瀬 結友
やーだぁぁっ!!楓ぅぅ…
結友行きたくないよぉぉ…!!!
鬼灯 楓
鬼灯 楓
ちょっ…!?そ、そんな事言われても…
八千代 詩乃
八千代 詩乃
結友、駄々は捏ねないの。
早速現場に行くわよ。
苦瀬 結友
苦瀬 結友
ぅぅぅ…!!楓も詩乃さんも
いじわるっ!!鬼ぃぃ〜っ!!
そうやって嫌々と声を荒げる結友ちゃんの

手を引いて行った。



















< 6:30p.m. 屋敷前 >
八千代 詩乃
八千代 詩乃
『んんっ…よし…聞こえてる?』
鬼灯 楓
鬼灯 楓
詩乃さん、聞こえてるよ。
苦瀬 結友
苦瀬 結友
結友も聞こえてるよ〜っ!
八千代 詩乃
八千代 詩乃
『それじゃあ…今回の依頼内容を再確認しておくわね。』
八千代 詩乃
八千代 詩乃
『依頼は、盗まれたお宝を取り戻すこと、よ。』
そんな至ってシンプルな依頼内容には、

いつ聞いたって疑問符しか浮かばない。


だって、ただお宝を盗む。

そんなことが、急用の依頼なのか?
鬼灯 楓
鬼灯 楓
…良くある依頼だけど、これが急用なの…?
苦瀬 結友
苦瀬 結友
!?!?
苦瀬 結友
苦瀬 結友
ぁーっ…細かい事は気にしないっっ!!
苦瀬 結友
苦瀬 結友
詩乃さん!門の鍵開けて〜!
八千代 詩乃
八千代 詩乃
『…分かったわ。』
微かに躊躇いを見せた結友ちゃんの発言に小首を傾げる。

けれど、眼前で開いた門を見ていたら、

前に進む以外に選択肢は残されていなかった。
苦瀬 結友
苦瀬 結友
よーしっ…いっくぞーー!!
鬼灯 楓
鬼灯 楓
前々から思うけど…一応潜入だからね…?
もうちょっと声量を落とそっか…?(ニコッ
八千代 詩乃
八千代 詩乃
『それは同意見よ。私も思うわ。』
苦瀬 結友
苦瀬 結友
ぅ''……ッすみません……!!





















苦瀬 結友
苦瀬 結友
ぉわっ…分かりやすい罠ばっかだねぇ〜?
鬼灯 楓
鬼灯 楓
だね…?こんな杜撰なお屋敷に、
本当にお宝なんてあるの…?
鬼灯 楓
鬼灯 楓
というか…そもそもお宝が何なのか、
正確には分かっていないんでしょ…?
八千代 詩乃
八千代 詩乃
『ええ、確かにそうね…』
八千代 詩乃
八千代 詩乃
『でもこの屋敷に入った人は、毎度
 行方不明になっていると聞いたわ。』
苦瀬 結友
苦瀬 結友
うっわぁ……それはちょっと怖いねぇ…
そうやって他愛もない会話をしながら、長い廊下を進んでいく。


時折そこには、トラップがあった。

けれど、どれも一目で分かるくらいに交わすのに簡単なものだった。


廊下も終わりへとなる。

その先には、ただ二つの扉があった。
苦瀬 結友
苦瀬 結友
んーとっ…?詩乃さーん!!
これどっちの扉が正解か分かる?
八千代 詩乃
八千代 詩乃
『それが…私にも分からないの。』
八千代 詩乃
八千代 詩乃
『それぞれが違う扉に入るしか…』
鬼灯 楓
鬼灯 楓
えぇっ!?
何事にも冷静に行ってくれるのが詩乃さんの美点だ。

けれど、この場合は…きっと、どちらかが。
苦瀬 結友
苦瀬 結友
…んー、じゃあ結友はこっちに行くねっ!!
鬼灯 楓
鬼灯 楓
ゆ、結友ちゃん……でも…
苦瀬 結友
苦瀬 結友
だいじょーぶっ!!
だって結友は「時空」の天才だよっ!?
苦瀬 結友
苦瀬 結友
ピンチになったら異能発動して〜、
ぱぱっと逃げちゃうからさっ!!
そうやって自信気に笑う結友ちゃん。

この笑顔に、いつも救われちゃってるな、私は。
鬼灯 楓
鬼灯 楓
ふふっ……そっか…!(ニコッ
苦瀬 結友
苦瀬 結友
……よし、じゃあまた後でねっ!!
鬼灯 楓
鬼灯 楓
うん、また後で。
そんな言葉を交わしてから、私はドアの部に手を掛けて捻った。


















鬼灯 楓
鬼灯 楓
ひ、っ……!?!?
鬼灯 楓
鬼灯 楓
はぁはぁ……ちょっと急にトラップ本格的になりすぎじゃないっ…!?
先刻とは違い、トラップを見分けるのに難しい気がする。

気を抜かなければ行けるが、やはり本格的になっている。


何やかんやで沢山体力を使ってしまって、もう散々だ。


…やっと最後の部屋か。

何処か今までとは異なり贅沢さがある扉を開けた_____

その時だった。
鬼灯 楓
鬼灯 楓
っへ……???!
後ろから何者かに取り押さえられ、

眼前が真っ暗に染まる。


そして背中を軽く押され、多分その部屋に脚を入れた時だろう。

耳元でクラッカーの音が響いた。
鬼灯 楓
鬼灯 楓
ぇ……??
全員
楓!!お誕生日おめでとう!
鬼灯 楓
鬼灯 楓
ぉ……お誕生日……え…?
慌てて端末を開いて、現在の時刻を確認する。

時刻は0:00。丁度7月8日になった頃だった。
苦瀬 結友
苦瀬 結友
楓〜!!おめでとう〜ぅ!!
八千代 詩乃
八千代 詩乃
ふふっ…びっくりしたかしら?
これは全部サプライズだったのよ。
鬼灯 楓
鬼灯 楓
わ、わざわざ…私のために…?
不思議と、無意識と、声が震える。

これは何故だろう。


嬉しさからか、感動からか。

それとも、はたはた。
苦瀬 結友
苦瀬 結友
もっちろーんっ!!
苦瀬 結友
苦瀬 結友
だって、楓は結友達の仲間っ!!
〈タイムメデューサ〉の一員だからねっ♪
八千代 詩乃
八千代 詩乃
ええ、結友の言う通りよ。
……ほら、料理だってケーキだって。
この時のために作ってみたの。
そう言われて、はっとして部屋の奥の方に目をやる。

机の上には、如何にも二人が作ったと言いたげな、

美味しそうで、暖かな食事が用意されていた。
鬼灯 楓
鬼灯 楓
……っふふ、嬉しいなぁ…
思わず喉底から声が出る。

何処か霞んだ、そんな弱々しい声色。


本当に嬉しいんだ。

けれど…上手く言葉に出来ない。


もうこれから二度と光の灯らない失明した方の瞳に優しく手を添える。
鬼灯 楓
鬼灯 楓
二人とも……ありがとうねっ…!
苦瀬 結友
苦瀬 結友
……!!
ゆる、と普段よりも自然に。

口角が緩んで、目尻が下がった気がした。


それを見てからか、薄らと結友ちゃんが満足そうな表情を浮かべた気がした。

でももう既に視界は霞んでいて、何が本当なのか、良く分からない。
八千代 詩乃
八千代 詩乃
…ほら、楓。大丈夫?
鬼灯 楓
鬼灯 楓
……ふふっ、大丈夫…だよ……
本当に…嬉しくって…!
笑いながらも目尻に涙が浮かんでいる。

それは不思議な感覚だった。


この空間は、とっても優しくて、あったかい。

二人が柔らかに微笑んでいる姿を見ているだけで、安心する。
苦瀬 結友
苦瀬 結友
ふーうーっ!!大好き〜!!!(ギュ
鬼灯 楓
鬼灯 楓
んんっ…!もう……結友ちゃんったら…
だがもう今はされるがままだ。

この多幸溢れる時間に、ただ呑まれていたい。
苦瀬 結友
苦瀬 結友
楓も一つ大人になったねぇ〜うんうんっ!!!
鬼灯 楓
鬼灯 楓
…ちょっと結友ちゃん、疲れてるよね…?
八千代 詩乃
八千代 詩乃
……ええ、当たり前の事だけどね…
昨日も寝ていないんだもの。
軽く深夜テンション、みたいなものね…
普段と違って何処かふわふわしながらも

明るく笑う結友ちゃんを見ながら、
 
私と詩乃さんは苦笑しながら目を見合わせる。
苦瀬 結友
苦瀬 結友
ねぇ〜!!楓っ、さっきみたいに笑ってよぉ〜
鬼灯 楓
鬼灯 楓
さ、さっきみたいに……?(ニコッ
苦瀬 結友
苦瀬 結友
いーやぁっ!!そうじゃなーいっ!!!
なんか…もっと……こうっ…こうやって…!
結友ちゃんの細い手が、私の頬に触れる。

無理矢理口角を上げられたり下げられたり。

まるで人形のように扱われていることに、思わず苦笑してしまう。
八千代 詩乃
八千代 詩乃
ほら、結友もそこら辺にしておきなさい?
苦瀬 結友
苦瀬 結友
む……はぁーいっ…
ご機嫌斜めな風に呟いてから、結友ちゃんが私から離れて行く。

不機嫌気味か、そう思ったと同時に、

彼女は、ぱぁぁぁと輝くばかりの笑みを浮かべる。
苦瀬 結友
苦瀬 結友
今日は楽しもっ!!ねっ!?
鬼灯 楓
鬼灯 楓
えっ…!?!?ぁ……うん、そうだね…!
八千代 詩乃
八千代 詩乃
ほんと、結友も切り替えの速さには驚かされるわ。
苦瀬 結友
苦瀬 結友
えっへへぇ〜!!でしょぉ〜っ!?
そうやって自己肯定感は高々と発言する結友ちゃんは相変わらずだ。

それに呆れた風に、でも何か優しい視線を送る詩乃さんも。


…こんな''相変わらず''の日常が、私に取っては幸せで幸せで。

堪らない。ずっとこんな日々が、続けばいいのに、なんて。










鬼灯 楓
鬼灯 楓
……私に取っては、

















『この〈タイムメデューサ〉という存在自体が、宝物だな。』












苦瀬 結友
苦瀬 結友
……?楓、今何か言った?
鬼灯 楓
鬼灯 楓
…ううん、何でもないよっ!
八千代 詩乃
八千代 詩乃
ほら、二人とも料理が冷めてしまうわ。
早速頂きましょう?
苦瀬 結友
苦瀬 結友
はぁーいっ!!
二人の背を見つめていると、自然と頬が緩む。

…ああ、随分と不用心となってしまったな、私も。



せめて、せめて今だけは。

この幸せなお宝を噛み締めていたい。


せめて…この存在がある間くらいは。

私は、このまま幸せでいたい、なんてものを。


この際( 誕 生 日)くらい、願っても良いだろうか。















「🪼鬼灯楓誕生祭2024🤍」完。





鬼灯 楓
鬼灯 楓
みんな、ここまで見てくれてありがとうっ!(ニコッ
鬼灯 楓
鬼灯 楓
れい。ちゃんの諸事情により、
やっぱり私達の活躍はまだ少ないけれど…
鬼灯 楓
鬼灯 楓
これからも、〈タイムメデューサ〉がある限りは、
私達は、ずっと頑張って行きたいと思ってるよ…!
鬼灯 楓
鬼灯 楓
それじゃあ、また次のお話で会えたら嬉しいな…(ニコッ
鬼灯 楓
鬼灯 楓
いつもありがとうねっ!!

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