第3話

‪ෆ‪1ෆ‪
37
2023/09/10 10:00
‪”‬この出来損ないめ‪”‬































私が覚えてる幼少期の記憶の中で一番初めに言われた言葉だった。



私がこの時に歩くことも言葉も発せなかったからだ。



その時の私はこの言葉を理解することが出来なかった。














瑚々
瑚々
お母さんっ、学校で賞取ってきたんだっ



母親
まあ、さすが瑚々ココ!誇りだわ!



可愛らしくて、成績優秀。

多彩で色々な方面で賞をよく取っていた。



幼少期の(なまえ:下の名前)
幼少期のあなたの下の名前
あ、あの、お母さん…




…私の姉は違った。



母親
ん?なに?



幼少期の(なまえ:下の名前)
幼少期のあなたの下の名前
その…テストで満点とったんだっ…!




私は…褒められたことがなかった。



母親
あ、そう、いちいち報告しないで



母親
瑚々、何か欲しいものある?
買ってあげるわよ!



瑚々
瑚々
う〜んっと…お洋服が欲しい!



母親
なんでも買ってあげるわ




父親は…?

父親は知らない。




私が生まれた時にはいなかったらしい。




名前も知らないし、どんな人かも分からない。

でも、母親と私たちを捨てたことに対しては怒りを感じている。

父親がいれば、私も愛されたかもしれないのに。



________



幼少期の(なまえ:下の名前)
幼少期のあなたの下の名前
あ、あ、あ…




学校から帰ってきた。



返事がないのはいつもの事だった。



でも、玄関に転がっていたのはいつもと同じじゃなかった。



幼少期の(なまえ:下の名前)
幼少期のあなたの下の名前
お、母さん…?こ、こ…?




呼びかけても返事しない。



心の中がまっくろになった。

どんだけ酷く接せられてても、母親のことは好きだった。

もちろん姉のことも。







それから先は、覚えてない。
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