神坂side
末澤「ごめん、遅くなった」
『別に。』
末澤「急で悪いな」
『…話って何』
末澤「ここじゃあれやからお店入ろ」
『り。』
(近くのカフェに入り)
『で、話って何』
末澤「お前、なにわ男子辞めるん?」
『辞めるけど。』
末澤「ホンマにそれで後悔せんの?」
『しない。』
末澤「今までずっと支え合ってきたのに、
ほんまにそれでええんやな?」
『うちはアイツらが好き”だった”。
でも「いらない、邪魔」って言われたらそれまででしょ?
うちは彼らのためを考えて辞めるだけ。』
末澤「丈やってきっと、頭に血昇っただけやで?」
『それでも、誰も止めなかった。
誰も追いかけてこなかった』
末澤「だからってあなたが要らんってホンマに思っとると思うん?」
『そういうことじゃないの?
うちさえ居なくなればデビュー出来んでしょ?
だったらこっちはソロデビューすっから7人でデビューして下さいなって言ってんの、
うちなんか悪いこと言ってる?』
末澤「別に、」
『じゃあいいじゃん、』
末澤「…」
『終わり?じゃあもう行くけど?』
末澤「もう22時越えてんで?送ってくけど」
『別にそんな必要ねーよ、』
末澤「…恭平、めっちゃ後悔しとるらしいで、」
『あっそ、』
末澤「ホンマにええの?」
『うちが決めたんだけど。
これがうちの選択。間違ってないから。』
末澤「そんなに自信あるならええわ、
無理、せんでな、、、
あと、Aぇの俺含め6人は、関ジュにあなたが必要やって思っとるで、」
『ありがと、でもその思いには応えられない。
Aぇも絶対デビュー出来るから、頑張って。』
末澤「お、おう…」
『んじゃ、』
末澤「じゃーな、」
Aぇ!groupは優しいな、
ごめんね、裏切って。
でも私の選択は変わらないから。
ねくすと >>
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。