第36話

回想
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2021/10/31 15:34 更新
蓮は、ずっと一緒だって言った。
これから忙しくなっても、辛くて仕事をやめたいと思っても、傍にいようと、言った。


私はその言葉をいつだって信じてたし、実際思う通りにいかない時は、彼を頼った。


だけど、ある日言われた。


「俺たち、終わりにしない?」


私たちの関係は、その一言で、呆気なく崩れ落ちた。




蓮と別れて数週間。


仕事に支障は全く出なかったが、やはり表情には出ているらしい。
ふっかと阿部ちゃんにバレた。


「あなた、最近なんかあった?」


「相談乗るよ?」


ほんと、同期コンビには敵わない。


「別れたの。蓮と」


「えっ?」


「あんなに仲良かったのに…」


SnowManのメンバーは、みんな私と蓮の関係を知っていた。
なんなら一緒にご飯だって行った。
だからこそ、2人は驚いただろうし、意味が分からなかったと思う。


「あいつと喧嘩でもしたの?」


「ううん」


「じゃあ、浮気?」


「私も蓮も、そんなことするような奴じゃないよ」


「だよね、ごめん」


私は首を振った。
阿部ちゃんが謝ることなんてないよ。
別れた理由としたら、それぐらいしか出てこないよね。


「実はね、分からないんだ。なんで別れることになったのか」


「………は?」


「あなた、何言ってんの?」


「急に、別れよって、言われたの」


「お前…それに納得出来るの?」


「納得はしてないけど、」


「じゃあなんで」


「でも理解したの。きっと私といるのが窮屈だったんだなぁ、って」


「そんなこと…」


「良いの、阿部ちゃん」


これ以上、言って欲しくなかった。
私もふっかも阿部ちゃんも、嫌な気分になっちゃうだけだ。


「ただの友達に戻っただけ。気にしてなんかないから、もう良いの」


「あなた……」


他の4人に報告しても反応は同じで、驚くとともに納得してない顔をしていた。


けどね、私の正直な思いは違った。


もうどうだって良かった。
ただ、早く忘れたかった。
涙が虚しく流れていくだけだから。
心がどうしようもなく痛むだけだから。


そして、気付けば1年が経った。


案外、傷が癒えるのは早かった。
私たちって、所詮こんなもんだったのかな。


悲しくなるから考えずにいたら、いつしか記憶から目黒蓮は消えていて、私の中にはメンバーだけが残っていた。


手放しで、幸せだって言えた。
これからメンバーとはずっと一緒だから、もう寂しくない、大丈夫。


そんな頃になって、私は彼と再会してしまった。
自分で書いといてあれだけど、なんか苦しいですね…

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