蓮は、ずっと一緒だって言った。
これから忙しくなっても、辛くて仕事をやめたいと思っても、傍にいようと、言った。
私はその言葉をいつだって信じてたし、実際思う通りにいかない時は、彼を頼った。
だけど、ある日言われた。
「俺たち、終わりにしない?」
私たちの関係は、その一言で、呆気なく崩れ落ちた。
蓮と別れて数週間。
仕事に支障は全く出なかったが、やはり表情には出ているらしい。
ふっかと阿部ちゃんにバレた。
「あなた、最近なんかあった?」
「相談乗るよ?」
ほんと、同期コンビには敵わない。
「別れたの。蓮と」
「えっ?」
「あんなに仲良かったのに…」
SnowManのメンバーは、みんな私と蓮の関係を知っていた。
なんなら一緒にご飯だって行った。
だからこそ、2人は驚いただろうし、意味が分からなかったと思う。
「あいつと喧嘩でもしたの?」
「ううん」
「じゃあ、浮気?」
「私も蓮も、そんなことするような奴じゃないよ」
「だよね、ごめん」
私は首を振った。
阿部ちゃんが謝ることなんてないよ。
別れた理由としたら、それぐらいしか出てこないよね。
「実はね、分からないんだ。なんで別れることになったのか」
「………は?」
「あなた、何言ってんの?」
「急に、別れよって、言われたの」
「お前…それに納得出来るの?」
「納得はしてないけど、」
「じゃあなんで」
「でも理解したの。きっと私といるのが窮屈だったんだなぁ、って」
「そんなこと…」
「良いの、阿部ちゃん」
これ以上、言って欲しくなかった。
私もふっかも阿部ちゃんも、嫌な気分になっちゃうだけだ。
「ただの友達に戻っただけ。気にしてなんかないから、もう良いの」
「あなた……」
他の4人に報告しても反応は同じで、驚くとともに納得してない顔をしていた。
けどね、私の正直な思いは違った。
もうどうだって良かった。
ただ、早く忘れたかった。
涙が虚しく流れていくだけだから。
心がどうしようもなく痛むだけだから。
そして、気付けば1年が経った。
案外、傷が癒えるのは早かった。
私たちって、所詮こんなもんだったのかな。
悲しくなるから考えずにいたら、いつしか記憶から目黒蓮は消えていて、私の中にはメンバーだけが残っていた。
手放しで、幸せだって言えた。
これからメンバーとはずっと一緒だから、もう寂しくない、大丈夫。
そんな頃になって、私は彼と再会してしまった。
自分で書いといてあれだけど、なんか苦しいですね…












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!