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第2話

#嫌い.
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2024/02/15 12:34 更新
煙草なんて大嫌いだ。
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依存というものは怖い。

ふとした瞬間、その事について考えてしまう。

人間は何かに依存しソレに夢中になってしまう。




その依存するモノは

その人にとって掛け替えのない存在になってしまう。




アタシはソレを失った。



今日もまた煙草を吸いながらそんなことを考える。


そう私は煙草の、

煙草が好きだった元カレ中毒だ。





アタシの元カレは愛煙家だった。

一緒にいる時はいつも煙草を吸っていて

周りは紫煙で囲まれていた。

煙草を咥えながら笑うカレの笑顔が好きだった。

大好きだった。



好きだからこそ、煙草をやめて欲しかった。





あなた
煙草中毒なっちゃうよ
.
好きだからいいの
あなた
煙草いっぱい吸って病気なって
死んでほしくない
.
あなたとずっと一緒に居たいから
俺は死なない






そんなところも好きだった。




でもある日。


アタシは女の子の日で少し苛々していた。

隣に居るカレの煙草の匂いや煙にも

苛々してしまった。


あなた
ねぇ、流石にもうそろそろ煙草やめてよ
あなた
苛々する
.
あなた
煙草臭い
.
は?
あなた
煙草やめて
.
なぁ、最近あなたワガママじゃね?
俺の好きなこと尊重してくれないの?
.
そこも含めて好きって言ってくれたのに
あなた
煙草嫌だ
.
.
別れよ
.
しょーじき最近おもんなかった
.
じゃ



後から言いすぎたと後悔して

何度も電話をした。

だけど一向にでることはなかった。



それからというもの

カレの匂いを思い出すかのように

私も煙草を吸うようになった。



そしてアタシは煙草中毒になってしまったのだ。











そんな煙草がアタシは





大嫌いだ。

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