俺は別に生きていたい訳じゃない。
けれど、俺は生かされている、
だから、俺は生きていく。
その道がたとえ、俺が生きたい道じゃなかったとしても
俺は、その道を生きていく。進んでいく。
お前が居るのなら。
君の復讐が果たせるのなら。
俺は、それまでここに居続ける。
君の笑顔が見える迄。
お前が幸せなら。
俺はここで生きていく。
親父の下僕になり、
自分の意志で行動出来なくなってもいい。
アイツらの幸せが
何時までも続くのならば、
俺はこの世界で生きていく。
そう決めていた。
優しくされる義理もないのに、俺は、こんなにも甘やかされて良いのだろうか。
自分の幸せを差し置いて、人を殺し、不幸に変える。
俺は、それでも、コイツらと幸せでいいのか。
親父は、いつの間にか、優しくしてくれて、あの日が、
あの日々がまるで嘘かのような毎日だった。
俺は、信じられない日常を受け入れながら、流して、
人と関わりあって、
初めて、ホントの愛を知って、
悲しくなって、辛くなって、
自分が、普通じゃないことを知って、
後悔して、
そんな毎日なはずだった。
俺が普通だと知って、
俺が愛される理由を知って、
俺が幸せだって思い知った。
幸せであるべき人たちを手のひらで転がしておきながら、
俺がただ平凡に幸せでいいのだろうか。
そうやって
俺も逃げられたら、どれだけ楽だっただろうか。
俺にとって、逃げることは、死ぬことと同じ。
俺が不幸になれば、こいつらは幸せになれる、
そう信じてきた。
その運命もいつか終わる。
俺はそうと知った時、
どうしたらいいのだろう。
俺が知らないことを知った時、
俺はどうしたらいいのだろう。
けれど、その時にはきっと、皆が居る。
相棒が居る。
アイツが居る。
君がいる
だから、俺は、
まだ、
生きていた行って思えるんだよ。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。