そんな過去があったなんて
知らなかった
みんな私のこと 私がみんなを知る前より 前に知ってたんだ
そんなこと聞いたら
離れられないじゃん
でも仕方がない
仕方ないんだ
私はそうやって 自分の感情を抑えることしかできなかった
みんなありがとう
あと2年経ったら 戻ってくるから
必ず
戻ってくるから
そうみんなに心の中で伝えながら
そう笑って 手を振って 別れを告げた
彼らはそうやって優しく 小さく 返事を返してくれた
私は飛行機に乗り込んで いた
そして飛行機が動き出した
離れていく空港にちょっと寂しく思う
なんで
今窓の外に写っているのは
みんなが一生懸命手を振って 私を送り出してくれている
あぁ嬉しい
私は飛行機の窓を開けて
そう告げた
はっきりは聞こえなかったけど
みんなが一生懸命私の名前を呼んでくれたのは なぜかわかった
その私の言葉を最後に
飛行機は飛んだ





















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。