「蘭ちゃん」と呼ばれた彼女は、嬉しそうにすると同時にどこか気まずそうに上原に自分たちの長野に居る理由を短く話した。
諸伏と蘭は少しのスキー話に花を咲かせた。
だがその直後、蘭の背後から頭を掻きながら、呆れた様子で髭面の男があなたの性を含めた蘭や長野県警に話しかける。
いつの間にか、辺りを見渡しながら歩き回っていた少年が口を開く。
ヤクザの抗争に女性がでてこない、と考えられているのは単純なイメージの問題だ。
だが実際、あなたの性が捜査を担当した事件では組員に女性が居ることは無かったと言っても過言で無い。
「撃たれたのは女性」という事実に驚く彼らにあなたの性は少しずつ説明を加えることにした。
諸伏が言うのは、買い取られた企業の従業員が業務内でなんらかのいざこざを起こし、追われているというケースだ。
暴力団は制令でスマホの購入ですら難しい。
となると、彼らはスマホ会社を買い取る訳である。
あなたの性と諸伏が考えのまとまらない様子で頭を抱えると、蘭があなたの性について尋ねた。
蘭は少年を差し、「コナンくん」と言い、後に江戸川コナンだと付け足した。
次に彼女は髭面の男性を差し、彼を「毛利小五郎」だと紹介した。
毛利小五郎の名は警察庁だけでなく、長野県警でも勿論知れ渡っている。
蘭は少し焦ったような素振りを見せながら相づちを打ち、江戸川コナンに視線を当てるようにした。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。