急いで部屋に戻り扉を閉める。
安心したからか、ため息をつき扉に背を預けたまま
ズルズルと床に座る。
あんな不良共と話すのは初めてだ。
元の世界でも、この世界でも。
ショックが大きかったのか身体は少し震えている。
何より怖かったのはお酒を飲まされそうになる
恐怖よりも、あの品定めされていると錯覚して
しまうほどの目付き。
従わなければ確実に酷い目に合っていた。
いや無事でいる今も従ってはいないのだが。
きっと次会えば何かされる。
こんなに怖いものなのか、ナイトレイブンカレッジ。
ここまでだとは思っていなかった。
思考を巡らせていると、私のではないため息が
聞こえた。
リドルくんは私より先に部屋にいたようだ。
ご最もなことを言われて何も言葉が出ない。
とりあえず忘れて眠ろう。
そう思ってベッドに向かおうとした矢先、
ドアが凄い音をたてていた。
ガンッ、ガンッ、とドアをこじ開けようとして
いるのが分かる。
一応私は女子ということで、部屋には鍵がついており
防衛魔法もかけられている。
そんなの関係ない!とでもいうようにドアの向こうの
騒音は止まらない。
リドルくんの方を見ると流石に予想外だったのか、
目を見開いてドアの方を凝視している。
そうしている内にドアは破られてしまった。















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。