問いかけられて、あなたの一人称は考えこむ。
シャークんと話していた、前の学校でやらかした、は彼に限ってないだろう。
この優等生が。
それに、学費がない、も考えにくい。
彼が呼び止めるのを無視して、あなたの一人称は駆け出した。
次の日
朝、人がまばらな教室に入る。
あなたの一人称と彼は、幼なじみ。でも性格は真逆だった。
彼は明るい、太陽みたいな存在で。
あなたの一人称は反対…月にもなりきれない、見えない新月。
あなたの一人称はうじうじしてて、どんくさくて、いつも彼に助けてもらってばかり。
いじめられたり、からかわれたら、彼が言い返してくれた。
小学校を卒業して、入った中学校に、彼はいなかった。
彼はバツグンの頭の良さで、遠くの中学に推薦入学したらしい。と、後から聞いた。
あなたの一人称は彼に自分のことをなんでも話した。
彼も同じと信じて疑わなかった。でも、あなたの一人称に何も言わずに、消えた。
中学であなたの一人称は努力した。彼がいなくても、生きられた。
だけど、どうしたって比べてしまう。
彼は早くに、1人で知らない土地で過ごしている。自立している。
いつの間にかそばにきりやんがいた。






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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。