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第5話

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2026/05/23 09:00 更新







天瀬こはる
あの……




ヒロインが遠慮がちに声をかける。



天瀬こはる
お二人は、お知り合いなんですか?
あなた
同じクラスなだけです
inm
今初めて喋った




伊波が笑いながら言う。



inm
でもなんか、この子面白い
あなた
(嫌な予感しかしない)




本来なら今、ヒロインに向くはずの興味が、


なぜかこっちに来ている。



あなた
(修正しないと)
あなた
えっと




私は慌てて話を逸らす。



あなた
こちら天瀬さんです
天瀬こはる
天瀬こはるです
天瀬こはる
よろしくお願いします!




ぺこっと頭を下げるヒロイン。



あなた
(そうそう!ここ!)
あなた
(イベント発生して!)




伊波はヒロインを見る。



inm
うん、よろしく




にこっと笑う。



あなた
(よし)
あなた
(戻った?)




少し安心した、その瞬間。



inm
で、君の名前は?




再びこちらに向かれた。



あなた
(戻ってない)
あなた
…あなたの名字です
inm
下の名前は?
あなた
は?
inm
え?




教えてもろくな事にならない気がする。



あなた
いや、教えません
inm
…なんで?
あなた
名字だけで十分でしょ
inm
…教えて




なぜだろう。


圧を感じる。



あなた
嫌です
inm
教えて




このままだと埒が明かない、


そう思ったとき。



天瀬こはる
…あなたの下の名前さん、ですよね
あなた
え、ちょッ…




ヒロインがいたずらそうに笑う。



inm
あなたの下の名前…
inm
あなたの下の名前ちゃん、ね




名前を繰り返される。


inm
覚えた 
あなた
(覚えなくていい)




というか、



あなた
下の名前で呼ばないでください
inm
やーだね 笑




そのやり取りを見てヒロインが楽しそうに笑った。



天瀬こはる
仲良くなれそうですね! 笑
あなた
なれません
inm
えー?




伊波が不満そうな声を出す。



inm
なんでそんな距離あるの?
あなた
初めて話すので
inm
そればっかだね
あなた
事実です




また笑われる。



あなた
(なんで)




その時、廊下が少しざわついた。



あなた
(また嫌な予感…)




廊下から聞こえる女子の黄色い声。


それを聞いて私は顔をしかめる。



あなた
(また誰か来る…!)




着々とクラスに人も集まって来ている。


HRまでまだ時間もある。



あなた
天瀬さん、職員室まで案内しましょうか?
天瀬こはる
え、いいんですか?
あなた
転校生1人では迷うと思うので
天瀬こはる
ありがとうございます!




これ以上、攻略対象たちが集まって来る前に、


教室から逃げようとした。



inm
えー、行くの?
あなた
そういうことですので失礼します
inm
また話そーね 笑
あなた
遠慮しておきます
あなた
他の女の子とお話されてはいかがですか?




そう言い残して、ヒロインを連れて教室を出た。

















今回は以上です

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