第2話

皆、ごめんね
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2025/10/13 02:36 更新
MEGURU
ごめん…私はもう、
MEGURU
「皆とは、叩けない」
みんなが好きなくせに、

もう、叩かれるのは嫌で、

逃げてしまった。

ドラムを叩くことは、やめられないくせに。

みんなから逃げることは、やめられないくせに。

強がって、強がって、
MEGURU
最後まで…ダサいな、私
お母さんから、「もう少し」頑張ればよかったのに、

そう言われてしまった。

私なりに「沢山」向き合ったつもりだった、

でも、確かにそっか…

周りからしたら、私なんて一つも頑張ってないんだ
MEGURU
………
私が、少し進んでみんなとバンドできてれば。
私が、少し進んでみんなと笑い合えたら、よかったのに

そんなのはただの願望で、

今更「やっぱなし」はできない。

そんなわかってる、分かってる…
MEGURU
だから、悔しいんだよ…
後から後悔するくらいなら、

私は……

「どうするば、よかったのさ」
そこからは、音楽が嫌いになった。

ギター、ドラム、ベース、キーボード、ボーカル、

ここから出来る音楽が聴きたくなくなって

みんなにも流行りにもついていけなくて

また、後戻り…
MEGURU
(少しづつ、克服しなくちゃ…)
MOB
MOB
ねぇねぇ!巡!!
MOB
MOB
あんたドラムなんでしょ?
MEGURU
え?わ、私はもう…
MOB
MOB
これ!かっこいいから叩いてほしいなぁ〜っ
MEGURU
る、ルカちゃん…だよね
MOB
MOB
そう!巡音ルカの!
MEGURU
(ばつ、びょう…聞いたことあるかも)
MOB
MOB
ライブハウスとかあるの?やってほしくて…
MEGURU
う、ううん!わ、わなんない
MOB
MOB
じゃあ今度軽音部に来て叩きに来て!お願いね!
MEGURU
あ、ちょ…
とりあえず聞いてみよう、とカバンからスマホとイヤホンを取り出した。

極論、私はギターの音すらに聞きたくなかった。

でも自分のドラムを必要としてくれた、という微かな希望から、その曲を再生した。
MEGURU
…!!
入のギター…難しいけど迫力がある、

ドラムもリズミカルで引きつけられる、

何より歌。

ルカちゃんはしっとりとした歌の雰囲気があったから

こんな力強くてかっこいい大人っぽい、Theロックって感じの歌を歌っているのにびっくりした
MEGURU
…すごい
私は久しぶりに〝思い切り叩きたい〟と思えた。

今なら、必要としてくれてる、

深い関係じゃないから…この信用が一番心地よい
MEGURU
…よし、帰ったら久しぶりにやろうかな
MEGURU
って、なにこれ…?
MEGURU
Untitled…?
RUKA
RUKA
ふふ、待ってるわね、恵瑠ちゃん

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