前の話
一覧へ
次の話

第104話

-66日目
919
2026/08/16 03:12 更新
AM11:14

樹と付き合って1年が経った。
仕事柄"記念日を記念日に祝う"という事がかなり難しい。平日だろうが土日だろうが仕事は入るし休みが暫く先の事だってある。

でもせめて、初めての記念日はってちょっと頑張ったけどやっぱりダメだった。



シンタロ
あーーーーーー悔しーーーー
ジュッタン
仕方ないよこればっかりは、笑
シンタロ
開けれるように頑張ったのに
ジュッタン
俺達の都合で会社単位の仕事
動かせれねーからなー
シンタロ
あー…やばい萎えた
ジュッタン
当日はできないけど別の日に
できるじゃん?
シンタロ
2週間後じゃん!!
ジュッタン
すぐだって!笑
シンタロ
俺は当日がいいのー!!!
ジュッタン
駄々こねてる慎太郎が地方仕事なんだから
どう頑張っても無理だろ笑
シンタロ
あー!!くそー!!
スタッフウ
…これ俺聞いてていいんですか
シンタロ
信じてるからね!
スタッフウ
…コーヒー奢ります

























数日後

PM20:34



記念日当日。樹は東京。俺は県外。しかもホテル。
距離感だけで考えると今日だけは遠距離恋愛なんだよな
シンタロ
あー…寂し


メッセージでちょくちょく話してるけどやっぱ直接話したいし会いたいし…でもあの日、会えないって話した時、樹はなんとも無さそうだったよな
シンタロ
俺だけ浮かれてんのかよー…樹ぃ…


会えない寂しさと熱量の差の寂しさとである意味頭の中が樹でいっぱいになっていた。






















ープルルルルッ プルルルルッ
シンタロ
はい
ジュッタン
『もしもーし』
シンタロ
え、樹?!
ジュッタン
『お前電話かけてきた相手確認してから
出ろよ笑』
シンタロ
いやちょっと考え事してて、笑
ジュッタン
『え、ごめんまだ仕事中だった?』
シンタロ
んや、もう終わって今ホテルだよ
ジュッタン
『お、よかったよかった』
シンタロ
樹から電話なんて珍しいね、どしたの〜
ジュッタン
『ん〜…まぁ何となく?記念日だし?』
シンタロ
え!もしかして記念日気にしてくれて
たりしてる?!
ジュッタン
『そりゃあ、笑 俺だって大事に
したいよ今日は』
恥ずかしいのかちょっとモゴモゴ言うのが、普段のまとめ役田中樹とのギャップを見れて可愛くて仕方ないんだけど俺のことどうしたいのこの人
シンタロ
ねーーーえ!そんな事言わないで!
会いたいじゃん!!
ジュッタン
『無茶言うなよ笑』
シンタロ
あーーあ、俺がせめて都内に居ればなあ
ジュッタン
『明後日には帰ってくるんでしょ?』
シンタロ
長いよー…くそー
ジュッタン
『んはっ笑 なんかここ最近の慎太郎
駄々っ子じゃない?笑』
シンタロ
だってさー、記念日だよ?1回目だよ?
ジュッタン
『慎太郎がそこまで気にしてんの
ちょっと意外だったかも』
シンタロ
うそ?!俺記念日とか結構気にしちゃうよ
ジュッタン
『じゃあ次は当日に会えるように会議
しとかないとな笑』
シンタロ
絶対にね!…ねぇさっきから車の音するけど
今どこにいんの?外?
ジュッタン
『そうなのよ。
この時間でも案外車多いわ』
シンタロ
仕事終わり?
ジュッタン
『そー。あ、いやまだこの後もあるな』
シンタロ
あんの?!21時だけどまだ帰れないの
ジュッタン
『いや仕事ってほどの内容でもないけど
ちょっとこの後用事あってさ』
シンタロ
あらそうなんだ…え、こんな時間から…
もしかして浮気ぃ?
ジュッタン
『んな訳ねーだろ!笑 だとしたら浮気前に
電話してる俺ヤバすぎだろ笑』
シンタロ
んはははっ!笑 肝が座りすぎてる笑
ジュッタン
『お前こそ綺麗なお姉さん連れ込んだり
してねーだろうな?』
シンタロ
してません〜!今日はフロントの人意外の
女の人と話してません〜
ジュッタン
『ほーん??この後は??』
シンタロ
なんにもないですー
ジュッタン
『え、スタッフと話してないの?
連携できてる?大丈夫?笑』
シンタロ
ちゃ、笑 たまたま!たまたまなの!笑
別に避けてる訳じゃないから!笑
ジュッタン
『んふっ笑 俺そこまで気にしてないから
ちゃんと仕事するんだよ?笑』
シンタロ
してるってば!!笑

電話が来る前はどちらかと言えば嫌な方で頭が樹でいっぱいだったけど、今は幸せな方で樹がいっぱい
シンタロ
俺ねぇ
ジュッタン
『ん?』
シンタロ
電話来るまでめちゃくちゃ萎えててさ、
樹あんま気にして無さそうだったなーとか
思って余計萎えてたわけ
ジュッタン
『おん笑』
シンタロ
でも樹も気にしてくれてたみたいだし
電話かけてくれたし、それでもう嬉しく
なっちゃってさ、俺ってちょれーなって
思ったわ、笑
ジュッタン
『んは!笑 それはチョロすぎる笑笑
可愛いなお前笑』
シンタロ
だろ?笑






ーコンコンッ
シンタロ
え、
ジュッタン
『どした?』
シンタロ
ノックされた気がする
ジュッタン
『今?ルームサービスじゃなくて?』
シンタロ
頼んでない
ジュッタン
『え、怖。絶対出るなよ』


ーコンコンッ
シンタロ
また鳴った
ジュッタン
『マネージャーに連絡入れときな』
シンタロ
スコープから覗いてみるわ
ジュッタン
『は?!やめとけって!』
シンタロ
大丈夫あけないから
ジュッタン
『いや危ねーから!』
スタッフウ
すいません。明日のスケジュールの
ことで相談がありまして
シンタロ
あれ、ナカガワくんの声じゃね?
ジュッタン
『スタッフさん?』
シンタロ
そうそう。ちょっと出てくるわ
明日のスケジュールの事はホテルに着く前に共有したはずだけどなんか変わったのかな

もしかして明日帰れるようになったりして!!









…ないわ












シンタロ
はいはーい
スタッフウ
すいません遅くに
シンタロ
んや大丈夫だよ。なんかあった?
スタッフウ
明日10時からって話だったんですけど
マイクが壊れて使えなさそうなんで午後から
に変わりましたんで、お願いします
シンタロ
え、結構ヤバくない?大丈夫?
スタッフウ
やー、笑 まぁ、…何とかしますよ
シンタロ
ほんとに大丈夫?笑
なんか手伝える事あったら言ってね
スタッフウ
ありがとうございます、笑
じゃあすいません、おやすみなさい
シンタロ
うん!おやすみー!




マイク故障って結構ヤバくない?なにしてそんなことになったんだろ…まぁ朝余裕が出たのは有難いけどさ



シンタロ
じゅーりー、終わったよ〜
シンタロ
…あれ、電話切れてる?
繋げっぱなしだったはずの樹との電話が切れててメッセージも特にない。寝落ちたか?いやでもまだ22時前だぞあの樹がこんな時間に寝るか??
















ーコンコンッ
シンタロ
え、はーい







ジュッタン
ちゃんと確認してから開けろよな、笑
シンタロ
…え?は??樹???
ジュッタン
うぇい
シンタロ
え?!なんで!!
ジュッタン
駄々こねまくりな恋人に会いに来たんだよ
シンタロ
いつ来たの!?
ジュッタン
20時過ぎかな?ほら電話してた時外の音
したべ?あれここ向かってたんだよ
シンタロ
はぁ?!…やばい嬉しすぎるどうしよ
ジュッタン
んはっ!笑 まぁ取り敢えず中入れてよ
シンタロ
んあぁ、ごめんごめん笑




ジュッタン
おー!やっぱ綺麗だなこのホテル!
シンタロ
え、知ってたの?ここ
ジュッタン
知ってたっていうか俺が選んだって言うか
シンタロ
は??どゆこと?
ジュッタン
あー…どっから話すかな〜…まずこの仕事が
決まった時、俺も一緒にいたよな?
シンタロ
うん
ジュッタン
内容は知れたから、あの後ちょーっとだけ
無理聞いてもらってまず俺が泊まりたかった
このホテルをセッティングしてもらって
シンタロ
いや待ってこの時点でおかしいんだけど
ジュッタン
まぁまぁ、待ってまだ聞いて
シンタロ
ぅうん、
ジュッタン
俺行くとなると着くの結構夜遅くなるから
泊まれるようにホテルの人に話通しといて
2人部屋にしといてもらって
シンタロ
え?!だから一人部屋じゃないのか!
ジュッタン
出来れば…次の日の入り時間遅くできたら
嬉しいなあ〜とか言ってみたりして
シンタロ
は?!ちょ、待って待って!
さっきナカガワくんからマイク壊れたから
明日の時間ズレるって言われたんだけど
ジュッタン
あ、そうそう笑 あの…笑ナカガワくんに
相談してみたらやってみますねって、笑
シンタロ
嘘でしょ…?!やばァ笑
ジュッタン
あの誤解しないで欲しいのは無理強いは
してないから!どうかな?って聞いたら
いけますよって言ってくれたのは向こう
だから!!
シンタロ
いやいやいや、にしたってヤバいだろ笑
ジュッタン
さっきナカガワくんとすれ違った時の彼
の目がキマッててちょっと怖かった、笑
シンタロ
だってバレたら怒られるどころの話じゃ
なくない?!
ジュッタン
俺もそれ聞いたんだけど「俺機械好きな
んで壊すのも直すのも朝飯前です」って
シンタロ
なんて頼もしいんだ、笑
ジュッタン
いやホント…笑
シンタロ
…仕事だから仕方ないって言ってたくせに
めちゃくちゃ力技で会いに来たじゃん笑
ジュッタン
うっさいなあ!お前が地方行っちゃう
からじゃん!
シンタロ
別に俺が行きたいって言ったわけじゃ
ないもん笑
ジュッタン
嬉しくないわけ?!俺が来て!
色々調整したり頑張ったんだけど!!
シンタロ
うれし、笑 嬉しいよほんとに笑
ジュッタン
ふーん?
シンタロ
ねぇホントだって!笑
ねぇぎゅーしていい?いいね?
ジュッタン
シンタロ
ん〜!やば幸せ、うれし
ジュッタン
嬉しい?
シンタロ
嬉しい。嬉しすぎて爆発しそう
ジュッタン
んはっ!笑 なんだそれ笑
シンタロ
ねぇなんでこんなにしてくれたの
ジュッタン
…だって記念日はこれから何回もあるけど
初めての記念日は今日だけじゃん?だから
やっぱ2人で居たいなって、思って
シンタロ
え…そんなこと思ってたの?
ジュッタン
…お、俺だって、大事にしてんだよ?
2人だけの大事な日だもん
シンタロ
……
ジュッタン
…何とか言えよ!恥ずかしいんだから!!
シンタロ
かわいすぎ…ねー俺の事大好きじゃん
ジュッタン
んふ笑 お前は違うの?
シンタロ
違うわけねーじゃんーー!!
ジュッタン
痛い痛い痛い!!!力入れすぎ!
シンタロ
やばもう離れれないずっとくっついてる
ジュッタン
いや流石に離れてよ笑
プレゼントも渡したいし
シンタロ
プレゼント?!用意してくれてんの?!
あ、待って俺用意してないごめん
ジュッタン
いいよ大丈夫笑 俺が用意したくてしてる
だけだからさ
シンタロ
再来週渡すから思ってるから待ってて!
ジュッタン
ん、ありがと笑 じゃあはいこれ
シンタロ
ありがとー!
樹のカバンから出てきた、黒い小さな袋に緑のリボン
メンバーカラー意識して選んでくれたのかなとか思っちゃってニヤニヤしちゃう。笑


さて、何を用意してくれたのかな






シンタロ
キーケースだ!
ジュッタン
車とか色々乗るじゃん?だからちゃんと
全部持てるけど綺麗に仕舞えるやつあった
方が使いやすいかなーって思ってさ
シンタロ
そうなんだよマジ鍵増えてジャラジャラ
してるからこのボタンで閉じる系の欲し
かったんだよ!
ジュッタン
よく見るのよりちょっと長めだから
どんな鍵のサイズになっても大丈夫だから
シンタロ
おま、俺の事わかってんじゃん!笑
最高だよありがとうだよ!
ジュッタン
んははっ笑 よかったよかった
シンタロ
今持ってる鍵つけてくるわ!
ジュッタン
あ、待ってちょっとケース貸して
シンタロ
え?
ジュッタン
まだ完成してないのそれ
そう言って俺の手からケースを取ると背を向けてまたガサゴソとカバンを漁り始めた






ジュッタン
はい、どーぞ
シンタロ
どーもー…ん?何この鍵、え?
ジュッタン
…おれんち
シンタロ
え?!?!
ジュッタン
つかって
シンタロ
え、いいの?え?まじ?!
ジュッタン
あんまこっち見ないで恥ずいから!
シンタロ
やば…超嬉しい…いいの?
ジュッタン
ん…持っててほしいなぁ、て
シンタロ
……
ジュッタン
何とか言えよ!!
シンタロ
や、ちょっと貴方可愛すぎない?笑
ジュッタン
うっさいなあ!俺だって浮かれてんの!
ちょっと赤くなりながらも俺が喜んでるのが嬉しいのか樹も嬉しそうにしてて、ねぇどうしよう。どうしたいんだろこの人。

別に俺だけが好きみたい、なんて思った事はないけどさ、俺の方が重いかなーとか思ってたのに全然樹もちゃんと重いじゃん、笑
シンタロ
やば、好き
ジュッタン
知ってる笑
シンタロ
えー、好き
ジュッタン
わかったって笑
シンタロ
一緒に住も
ジュッタン
はいは…ん?
シンタロ
一緒に住も
ジュッタン
は?…同棲ってこと?
シンタロ
うん
ジュッタン
な、え??本気?
シンタロ
本気。だめ?
ジュッタン
ダメ、じゃないけど…
ちなみに理由聞いていい?
シンタロ
一緒に居たいから
ジュッタン
…だけ?
シンタロ
え、だめ?足りない?
ジュッタン
いや足りないとかじゃないんだけど、笑
シンタロ
じゃあまず好きだからでしょー、いつでも
一緒に居れてー、毎日会えるでしょー、あと
ちゃんとご飯食べさせれるでしょー、あと
おはようとか言いたいしー、迎えにも行き
やすいしー、休みの日出かけやすいしー、
ジュッタン
おけ。 わかった、わかったから笑
もういいよ充分です笑
シンタロ
え、まだいけるよ?
ジュッタン
いや段々やりたい事になってるから笑
シンタロ
ぁえ?まじ?笑 まぁでも理由なことに
変わりないから!
ジュッタン
うん、笑 だからもう充分伝わったよ笑
シンタロ
どぉ?だめ?
ジュッタン
…せっかく合鍵作ったのにいらなく
なっちゃうじゃん
シンタロ
え?なんで?使うよ?
ジュッタン
え?
シンタロ
引っ越すまでに樹の家に入り浸るよ?
ジュッタン
え??笑 なんでそんな当たり前かのように
宣言すんの?笑
シンタロ
え?だっていいからくれたんでしょ?
ジュッタン
いやまぁそうだけど
シンタロ
じぁ引っ越すまで存分に使わせて
いただきま〜す♪
ジュッタン
お、おん笑
シンタロ
で、一緒に住んでくれる?
ジュッタン
俺で良ければ
シンタロ
んはっ笑
ジュッタン
え、なになに?笑
シンタロ
いや、告ったときもそうやって言ってた
なーって思ってさ笑
ジュッタン
えうそ
シンタロ
ほんと笑 もーそんな謙虚になるなよなー
ジュッタン
ガチ?笑
シンタロ
俺は樹がいいから言ってんだからさー
ジュッタン
じゃあ家賃は慎太郎持ちね
シンタロ
じゃあの意味わかんないんだけど?!笑
ジュッタン
ははっ!笑 うそうそ俺も出すよ
シンタロ
んふふふ笑 あーあ楽しみ!
なんなら今から物件探す?
ジュッタン
ありあり!ナカガワくんがマイク壊して
時間作ってくれたからね笑
シンタロ
そうだよ有効活用していかないと!笑
__
ジュッタン
俺の合鍵はいつまで使えるかな〜
シンタロ
え、返さないよ?
ジュッタン
え?
シンタロ
え?
ジュッタン
引っ越したらだよ?
シンタロ
返さないよ?
ジュッタン
返さないとダメだよ?笑
シンタロ
え?
ジュッタン
え?笑
シンタロ
…ちょっと同棲なかったことに
ジュッタン
おいふざけんなよ!笑






なんやかんや物件を見て、あーだこーだ話して、気づいたら寝落ちてたみたいで朝起きたら1つのベッドに2人で寝てた
せっかく2つの部屋にしたのに、これならいつも通り一人部屋で良かったじゃん。笑





シンタロ
おはよ、樹




毎日言えるようになるのはいつかな









































_________________________
Mikiさんの知恵、お借りしました🌸


たいっへん長らくお待たせ致しました!!!!!!

きっと持ちかけるのはいつだって慎太郎なんじゃないかな〜っていう私の想像をぶち込み、今の樹より昔の樹の方があんまりガツガツいけないっていうご都合設定をぶち込みました。
慎太郎に感化されて少しずつ変わっていく樹って、ニッコリしちゃいますよね。主に私が。

今までのしんじゅりになるまでの、最初期のしんじゅりだと思って見ていただけると少しマシな話に見えるかもしれませんので優しい目で読んでいただけると救われます。主に私が。


またの知恵、お待ちしております🙌

プリ小説オーディオドラマ