第2話

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2026/03/25 06:30 更新
side沖田
教室の扉が中学までのものより大きくて困惑した。
江戸の街にも天人に配慮したバリアフリーなんかもあったが、それの比じゃない。
「こりゃ、小型の宇宙船なら入っちまうんじゃ……」
人間の2倍以上もある大きな扉とそこに書かれた『1・C・・・』の文字を見て、唖然とした。
教室の中は縦横全部が広く作られていて、机や椅子は家に置いておくような勉強机のセットのようだ。
今日は初日なので、張り出された名簿に従って席に着く。
(なぜかA組が来なかった)入学式を終えて教室に戻る。
明日から必要な教材を配り、ガイダンスやらなんやらをし、あとは残り時間でクラスメイトと交流をするそうだ。
(自己紹介をする流れになって……)
「(なんか埼玉県の中学校名)出身、沖田総悟、趣味は落語と昼寝とあとは悪戯とかでさァ、よろしく」
クラスメイト全員の自己紹介が終わり、各々喋りたい人のところへ行く。
俺は特にそういうのがないので、自分の番が終わってすぐ愛用しているアイマスクを取り出し、居眠りに徹したーかったなぁ。

「沖田は個性なに?」
「隣の席の……誰だっけ」
「田中(仮)だよ!てか沖田さっきの話聞いてなかっただろ!」
「話ぃ?寝てたし、なにしてたんでィ」
「放課後マ◯ク行こって話してた」
「ふーん、マ◯クは行かねェ、あと個性は無ェ、んじゃ」

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