※恋愛要素なしです
トゥワイス視点の物語です
文が多く、長いです
ある日、一人の女の子に出会った
彼女は学生みたいだったがいつもお昼に制服を着てフラフラしていた
不登校か、可哀想に と思いながらも俺は見かけてもスルーしてたんだ
けど ある日彼女がチンピラに絡まれているのを見かけて、つい助けてしまった
彼女が叫んでも その声が届いても 街のヤツらは見て見ぬふりで
ヒーローは来やしなかった
だから
向かってくるチンピラ共をあっさり制圧して彼女の手を引くと、俺は人気のない場所へ連れ出した
普段はこんな事しないだろって? そりゃそうさ
俺はヴィランだ ヒーローの敵だ
人助けなんてしてたまるか
そう思っていてもいつも見かけるあの子を放っておくことなんて俺には出来なかったんだ
もしかしたら 自分と同じように「可哀想な人間」って同情してたからかもしれない
感謝をされたのはいつぶりだろうか
礼を言われるなんて柄じゃねぇがこの時は素直に受け取っておいた
俺に助けられたのが嬉しかったのか それから彼女は街で俺を見かけるたびに話しかけてくるようになった
気づけば名前を教えているくらいよく話すようになっていた俺は快くうなづいた
コンビニの飯を一緒に食べている時、彼女は自分の好きなヒーローの話を始めた
俺としては気まづかったが、この子が楽しそうだったから適当に相槌をうつことにした
突然呟かれた言葉はあまりにも衝撃的で
けど驚くと同時に納得もした
そうだ、この子は一般人
俺はヴィランだった
俺は答えられなかった
ヒーローは敵だ
けど、ホークスは良い奴で 俺の話をいつも聞いてくれる
ヴィランにだっていいやつは沢山いるんだ
トガちゃん、ギラン、コンプレス、荼毘、死柄木、スピナー...
俺は勝手に裏切られた気分になった
どう言えばいいか分からず黙っていると彼女はさっきよりも小さな声でこういった
すっとんきょうな言葉に思わず声が出たがお構いなしに彼女は話を続ける
この子は何を言っているんだ
そうだ、ヴィランは世の中の敵だ
だから世界を変えるんだ
もうじき大きな戦争が始まる
そうなりゃヒーローだのヴィランだの言ってられなくなる
この子だって
もうヒーローを応援出来なくなる
この子は俺がヴィランだと知ったらどう思うかな
あぁ、あの子は今頃公園でご飯を食べているんだろうか
今日は鮭おにぎりかな
あぁ、どうせ会えなくなるなら
君ともっと話しておけばよかった
[完]
ホークスを味方だと信じて疑わなかったトゥワイスがとても悲しかったです
トガちゃんとのコンビも好きだったのでとても残念でした
市民から見ればヒーロー、ヴィランから見れば悪役という視点を描きたかったです
では(o・・o)/
2024年 11月29日











編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!