私の差し入れを楽しんだ後、予告通りレッスンを開始した。
とはいえ私は講師でもなんでもないので、見学がメインだが。
なんで私?
なんなんだこのボーカル陣
ラップ陣もかよ
よし、言質取ったからな。
そっと翼空くんからマイクを受け取り、立ち上がる。
そりゃ彼等の前だし?
耳コピしてるからいけるっしょ。
意外と疲れるなこの曲。
マイクをその辺に置けば、たちまち拍手が沸き起こった。
ボーカル陣からの突然のチヤホヤ
悪くないな。
そんな和気あいあいとした雰囲気の中、ガチャと扉の開く音がした。
入ってきたのはスタッフらしき人物。峻乃介に続くように皆次々と挨拶をしていく。
初対面であろう人物にぺこりと挨拶をすると、名前を聞いてから何かに思い当たったのか「あ!」と声を上げる。
ちょっと待てそれは聞いてないぞ?
特別講師って何?
まさか
ですよね
まぁそうでもしなきゃ入ってくる理由付けが出来ないのかな。
いやそもそも私はプロでも講師でもないんだが?
何故だろう不思議な話
しっかりと歌のレッスンもしてあげました。




















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。