第5話

繋がらない電話
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2025/03/04 22:27 更新
私永友 良菜は今バスから降りて周りを見渡している
永友 良菜
永友 良菜
…こっから意外と遠いんだなぁ〜
行けるかな…
行けなかったらどうしよ!
そんなことを悶々と考えながら歩いているとあっという間に彼の家の前まできてしまっていた
永友 良菜
永友 良菜
あ、着いちゃった…
どうしよう…
インターホン押さないとだよね…
でも、これでもしいなかったら?
どーしよう
どうする?
でも、押さないと出し…
押そうか押さないかと迷っていたらいきなり
ガチャ!
と音がして急に玄関の扉が開いて
見覚えのある可愛らしいけど眉毛が太い男の子が現れた
小日向 勇

永友さん?
なんでここに?
永友 良菜
永友 良菜
もしかしてだけど
慧斗君の弟のゆう君だよね?
小日向 勇
え、はいそうですけど
なんですか?
うちの兄になにか用でもありましたか?
永友 良菜
永友 良菜
用ならあるよ
慧斗君は今どこにいるの?
小日向 勇
兄さんは
とっくに色々持って出てったけど?
永友 良菜
永友 良菜
え…嘘…
小日向 勇
ほんとだよ
なんかすっごく急いでたから
今追いかけても
無駄だと思いますよー
勇君は淡々とそう言って癖っ毛な髪をいじいじしながらドアを閉めてしまった
永友 良菜
永友 良菜
…冷たい弟君
なんで慧斗君の弟が冷たいんだろう…?
…とりあえず電話かけてみようかな
でも、久しぶりだし、かかるかもわからないなぁ…
あと、番号なんだっけ…?
あ、これかな?
Kの表記の下に小日向の文字が表記されていた慧斗意外小日向は誰もいないのできっとこれで間違いないだろう
プルルルルルと着信音を鳴らしてみたが全く出る気配がない
永友 良菜
永友 良菜
う〜ん?
番号違った?
それともまだ
小日向っていう名字の人いたのかな…
連絡先の蘭を最初から最後まで目を凝らして見てみたけど小日向という名字は一つしか登録されていなかった
しばらく慧斗のスマホを鳴らしっぱなしにしてたらやっとのことで慧斗の電話が繋がった
電話が繋がって嬉しくて名前を呼んだが嬉しいという気持ちは一瞬でなくなった
永友 良菜
永友 良菜
慧斗君!?
やっとでてくれた〜!
心配したんだよ!?
女の人
女の人
え…?
慧斗君?
この人慧斗君って言うんですね
貴方は、この方の彼女さんですか?
永友 良菜
永友 良菜
え…?
聞き慣れない女の人の声に驚きながら彼女ではないということを否定した
永友 良菜
永友 良菜
か、彼女ではないんですけど
そのスマホの持ち主の人が好きなだけです
でも、なんで貴方が慧斗君のスマホ
を持ってるんですか?
知り合いとかですか?
女の人
女の人
…知り合いではないんですけど
落ち着いて聞いて下さい
永友 良菜
永友 良菜
え?
あ、はい
急に女の人の声が震え出したのでなんだろうと思いスマホによく耳を傾けることにした
その数分後女の人が涙を流しながら電話越しで謝ってきた
女の人
女の人
ごめんなさいごめんなさい…
私、双子の男の子と女の子がいるんですけれども
信号無視で青なのに車が二人めがけてぶつかろうとしていてでも、その二人に向かって男の人が駆け寄って
助けてくれたんですけどそのかわりにその男の人が
倒れちゃって、血、流しちゃって…
今、病院に居るらしくて…
永友 良菜
永友 良菜
一瞬何を言われたのか分からなかった
ただ言葉も声も涙も出てこなかった
頭がボーッとした
でも、重要なことは聞かなければならなかった
永友 良菜
永友 良菜
その、その人の病院って…?
女の人
女の人
村田病院です
詳しくはわからないんですけど早く
言ってあげてください
わ、私が言うのもなんですけど…
あわあわしながら良菜に慧斗が運ばれた病院の名を口にして下を向いて俯いていた
その後すぐに村田病院に向かうために場所検索していると慧斗のスマホから電話がかかってきた慌てて出ると
よく慧斗君と同じぐらい聞いた男の子の声がした
慧斗の友達
慧斗の友達
もしもし永友さん?
聞こえる?
永友 良菜
永友 良菜
…うん
どうしたの陽太君
慧斗の友達
慧斗の友達
その、言いたくないんだけど
その…うっ…はぁ…
慧斗がたった今亡くなった…
永友 良菜
永友 良菜
え…そんな…
私…
慧斗の友達
慧斗の友達
最後に俺と李佑三館みだて公園いるから
来てくださいお願いします
陽太が泣きながら伝言を言って電話を静かに切った
永友 良菜
永友 良菜
…私のせいじゃん…
どうしよ…
どうしよ…
私、慧斗君…
ごめんなさい…
その場に倒れ込むように泣き崩れて数時間くらい泣いた声が枯れるぐらい好きな人のためだけに泣いた
それから2、3時間後ぐらいだったろうか良菜は三館公園へと足を向けてヨロヨロと歩き始めたのは
最初は行く気なはさらさらなかったけれどなんだか行かないと一生後悔するような気がしたのだだから今行かないと今向かわないとそんな気がして涙を拭いながらゲホゲホ咳をしながら二人がいるであろう三館公園へと歩き出した

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