扉が開いてひょっこり顔を出したのは舘さん
小さく頷いたあなたを見て、舘さんがまた微笑む
宮舘side
ふっかが部屋を出ていって、あなたと二人きりに
彼女は不安そうに瞳を揺らして俺を見てる
…初めてこんな顔されたかもしれないな…
あなたがその言葉を口にした途端、ふっかの頬は緩みまくり(笑)
可愛くてしょうがないんだろうね(笑)
その時、突然廊下でバタバタッて足音がして
すごい勢いで扉が開いた
ラウの焦った声にふっかの顔色が変わる
ふっかのその言葉に頷いて、彼が部屋を出ようとしたその時だった
あなたが無言でベットから飛び降りて、部屋を駆け出していく
俺らが止められないくらい素早い動きで
ラウの身体の横を上手くすり抜けて部屋を出たあなたを急いで追いかける
でも、彼女が向かった部屋は翔太のいる治療室だった
翔太の横にいた阿部も驚いた顔をしてる
あなたの瞳から大きな雫がぽろぽろと零れた
そして、また苦しそうに頭を抑える
そんな姿を見てられないとでも言うように阿部が指示を出した
ふっかが翔太の方に向かってその身体に手を当てている
もし毒とかが使われてたら、ふっかはそれを感知できる力も持ってるんだ
何が使われたかとか、どうしたら解毒できるかとか、ふっかにはわかるらしい
ラウも何とか気持ちを落ち着けて、あなたに話しかけてくれる
でもあなたは頑なにそこから動こうとしない
涙を流しながら、じっとふっかたちを見つめている
それも不安そうな瞳で
ふっかが顔をあげる
阿部とふっかが話しているのを見つめながら、ラウの背中をさすることしかできない
…俺に、翔太みたいに再生能力があったら…っ、
隣から、声が聞こえた
でもその声は不思議なことに普通の声には思えない
ぼんやりしてて、でもはっきりしてて…、神秘的としか表せない声だった
ラウのその声を聞いて、目を見ると確かに七色に光っている
まず、みんなって誰だ…?
俺がそう思ったのと同時にふわふわと黄緑色の光があなたの周りを漂い出す
ふっかは思い当たる節があるのかハッとした顔をした
あなたがそう呟いた途端、光が一斉に翔太の元へ
だんだんその光が薄くなっていく
俺がそう言うと、あなたはゆっくり翔太の方へ歩いていった
翔太の目にどんどん涙が溜まってこぼれ落ちていく
あなたを必死に元気づけようとする最年少の姿に、何だか心が暖かくなる
ふっかや阿部も同じことを考えていたのかな
優しそうな顔で微笑んでいた
to be continue…













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。