第6話

暖かい
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2022/11/26 04:44


あなた『ん....』



....自分の布団.....あー昨日翔陽と話してて..夏が帰ってきて....

一緒に話してたんだっけ..?



?「んー」


...え?翔陽じゃん

もしかして一緒に寝てた感じですか?


翔陽「兄ちゃん....」


お、もう起きたのか


翔陽「...おはよう!」


あなた『...おはよ翔陽』


誰かにおはようって言われるのって....こんなに気持ち良かったんだな..




俺が翔陽の優しさと笑顔の眩しさに浸っていると翔陽が



翔陽「....兄ちゃん、」


あなた『んー?』


翔陽「...学校、一緒に行こ..?」



俺はその時、喉から言葉が出なかった。声も上げられなかった。

何も言えなかった。目の前が真っ暗になった。




なンダこれ?...頭ガクラクラすル....寒い...?

...イタイ?....怖イ...?



翔陽「兄ちゃん!」


驚いて体が飛び上がった。

何かに気づいた様に翔陽が俺の手を優しく包み込む。



翔陽の手..暖かい



翔陽「...怖い事でも乗り越えて行かなきゃ....」


翔陽「いつまでも怖いままだ...」


翔陽「一緒に乗り越えよう!」



!...なんだろ...体が暖かい..寒くない....



ちょっとだけ...ちょっとだけ..ずっと重かった体が..心が..軽くなった気がするのは

きっと気のせいじゃない







日向兄



弟と一緒に学校行くことになりそうです

べたべたしても怒らないでくれよー翔陽~

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